昔話、寓話、神話などをイメージを詰め込んで、ダイナミックに動かした。それこそが『崖の上のポニョ』のキモなのではないか。
宮崎駿監督は、“要するに孫悟空の世界ですね”とも答えている。
“孫悟空の中に、天界にいた金魚が3日間ほど地上に逃げて、化けものになって暴れるっていう話があるんですよ。(…)そういう話ですよ、要するに。”

Q5:絵のトーンが他のアニメと違うんだけど?
A5:「崖の上のポニョ企画書」には「隠された意図」として、“2Dアニメーションの継承宣言”とある。
3Dや、コンピュータ・グラフィックスではなく、手描きでやるんだ、と。
“描いたもののほうが明らかに伝わてくるものが多いんで。やっぱり手で、鉛筆で描こう”。(「CUT No.234」宮崎駿4万字インタビュー)
さらに、こう答えてもいる。
“幼児性を全開にしてやっていこう”。
世界的なアニメ作家の宮崎駿が62歳にして、ついに幼児にもどった。正しい構成とか、理屈とか、もうごちゃごちゃうるさい。
気持ちよく動くのがアニメーションだ。人面魚を水道の水に入れちゃっても大丈夫なんだ。波に目はあるし、魚になるし、その上を走るんだ。
ついてこい、気持ちいだろう、いざゆかん異界へ!
天才的な力量と努力の人が到達した高みで、最上の気持ちよさを創りだしたデタラメなアニメーションが『崖の上のポニョ』だ。

Q6:ところでポニョと宗介はこれから幸せに暮らしていくの?
A6:そう願いたいが、宮崎駿監督はこう記している。