福島県民ならほぼ誰でも知っているソウルドリンク「酪王カフェオレ」をご存じだろうか?
1976年に発売され、当時からほぼ変わらぬ味のロングセラー商品である。
福島県内であれば、ほとんどのコンビニやスーパーで見つけることができ、学校や病院の自動販売機でも販売されている。
カフェオレのような嗜好飲料は大手メーカーも強いが、福島県にかぎっていえば、地元メーカーである酪王乳業の「酪王カフェオレ」がダントツの知名度のようだ。近ごろでは「酪王カフェオレ」を素材にした焼菓子・パン・スイーツなどのコラボ商品なども登場し、お土産品にまで成長している。
さらに最近はそんな人気が首都圏にまで飛び火してきた。震災後にはファンサイト「福島酪王カフェオレ会」が立ち上がり、2013年には東京・秋葉原で「酪王カフェオレ ファンの集いin秋葉原」 なるイベントまで開催されたのだ。
気になる味だが、ミルクの甘い香りにコーヒーの芳ばしい香りがほんのり。濃厚だが後口はさわやかで上品な味わい。甘すぎず、くどくない絶妙な味のバランスがクセになる感じだ。
酪王乳業株式会社経営管理部の鈴木伸洋さんいわく、「生乳を50%以上使っておりますので、牛乳の栄養分がふんだんです。おいしさの秘密は新鮮な牛乳とほどよい甘さ。子供から大人まで幅広い年代に好まれています」とのこと。
それにしても、なぜ都内にファンが増えているのだろうか? 理由のひとつに首都圏で取り扱い店舗が増えていることがある(※販売店マップはこちら)。
オフ会がおこなわれた秋葉原では、JRの駅構内、総武線の上下ホームにあるミルクスタンド「酪」で、ビン入りの「酪王カフェオレ」が販売されている。同店では瓶入りのカフェオレを4商品扱っているが、「酪王カフェオレ」のシェアは約16%。4社のうち2社が大手メーカーであることを考えると、かなり健闘しているといえるだろう。2009年に取り扱いを始めて以降、売り上げは右肩上がりだという。
「指名買いでは一番多いんじゃないですかね。都内の福島県出身者やヘビーユーザーに支えられているブランドだと思いますよ」と、「酪」を運営する大沢牛乳社長の大澤一彦さんは話す。
ちなみに酪王乳業でも「酪王カフェオレ」の売り上げは、2011年から2012年の伸び率が約108%、2012年から2013年が約114%と好調。震災後でも売れ行きが伸び続けている“奇跡的”な商品なのだとか。
そして、なんと今年は、酪王乳業による第2回のファンの集いも開催される予定とのこと!
「第1回目のときは、当社から働きかけなどしたわけではないのですが、ファンの方々が口コミで広げてくれました」と酪王乳業の鈴木さん。同社ではホームページ等で開催告知をしたくらいだが、最終的に約200人が集合。
「私たちもいったい何人集まるのか、ファンの方もいったい何をするのかわからないままでの開催であったと思います。当日はおもにゲームや試飲などで交流を深めました」。
また、ミルクスタンド「酪」では、牛乳やコーヒーなどを30~40種類販売しており、昨年は牛乳部門の人気投票(総選挙)を実施したそうだが、今年はコーヒー・カフェオレ部門の総選挙をやりたいといっていたので楽しみにしたい。
1日約10トン、200mlサイズに換算すると約5万本が作られているという「酪王カフェオレ」。Twitterで“酪王カフェオレ”のキーワードで検索すると、ほぼ毎日のように誰かがつぶやいている。昨年11月に発売された姉妹品の「いちごオレ」も好評のようだ。
イベントなども予定されている今年、「酪王カフェオレ」がますます盛り上がりそうだ。
(古屋江美子)
1976年に発売され、当時からほぼ変わらぬ味のロングセラー商品である。
「酪王カフェオレ」。サイズも、1000ml(315円)・500ml(165円)・300ml(110円)・200ml(90円)・ビンタイプ200mlと豊富(※価格は税抜の標準希望価格/2015年2月現在)
福島県内であれば、ほとんどのコンビニやスーパーで見つけることができ、学校や病院の自動販売機でも販売されている。
サイズが豊富なので、自宅はもちろん、外出先での一人飲みなど、幅広いシーンで愛飲されている。
カフェオレのような嗜好飲料は大手メーカーも強いが、福島県にかぎっていえば、地元メーカーである酪王乳業の「酪王カフェオレ」がダントツの知名度のようだ。近ごろでは「酪王カフェオレ」を素材にした焼菓子・パン・スイーツなどのコラボ商品なども登場し、お土産品にまで成長している。
さらに最近はそんな人気が首都圏にまで飛び火してきた。震災後にはファンサイト「福島酪王カフェオレ会」が立ち上がり、2013年には東京・秋葉原で「酪王カフェオレ ファンの集いin秋葉原」 なるイベントまで開催されたのだ。
気になる味だが、ミルクの甘い香りにコーヒーの芳ばしい香りがほんのり。濃厚だが後口はさわやかで上品な味わい。甘すぎず、くどくない絶妙な味のバランスがクセになる感じだ。
酪王乳業株式会社経営管理部の鈴木伸洋さんいわく、「生乳を50%以上使っておりますので、牛乳の栄養分がふんだんです。おいしさの秘密は新鮮な牛乳とほどよい甘さ。子供から大人まで幅広い年代に好まれています」とのこと。
パッケージもいくつかバリエーションがある。関東ではこんなオシャレなデザインもあるので見逃せない
それにしても、なぜ都内にファンが増えているのだろうか? 理由のひとつに首都圏で取り扱い店舗が増えていることがある(※販売店マップはこちら)。
だが、実はこれも根強いファンの力。販売されていなかった地域での盛り上がりが、小売店での品ぞろえにひと役買ったケースもあるのだ。
オフ会がおこなわれた秋葉原では、JRの駅構内、総武線の上下ホームにあるミルクスタンド「酪」で、ビン入りの「酪王カフェオレ」が販売されている。同店では瓶入りのカフェオレを4商品扱っているが、「酪王カフェオレ」のシェアは約16%。4社のうち2社が大手メーカーであることを考えると、かなり健闘しているといえるだろう。2009年に取り扱いを始めて以降、売り上げは右肩上がりだという。
「指名買いでは一番多いんじゃないですかね。都内の福島県出身者やヘビーユーザーに支えられているブランドだと思いますよ」と、「酪」を運営する大沢牛乳社長の大澤一彦さんは話す。
ちなみに酪王乳業でも「酪王カフェオレ」の売り上げは、2011年から2012年の伸び率が約108%、2012年から2013年が約114%と好調。震災後でも売れ行きが伸び続けている“奇跡的”な商品なのだとか。
そして、なんと今年は、酪王乳業による第2回のファンの集いも開催される予定とのこと!
「第1回目のときは、当社から働きかけなどしたわけではないのですが、ファンの方々が口コミで広げてくれました」と酪王乳業の鈴木さん。同社ではホームページ等で開催告知をしたくらいだが、最終的に約200人が集合。
なかにはかなり遠方から来た人もいたようだ。
「私たちもいったい何人集まるのか、ファンの方もいったい何をするのかわからないままでの開催であったと思います。当日はおもにゲームや試飲などで交流を深めました」。
第1回「酪王カフェオレ ファンの集いin秋葉原」の様子。秋葉原の小スペースでおこなわれ、約200人が参加
また、ミルクスタンド「酪」では、牛乳やコーヒーなどを30~40種類販売しており、昨年は牛乳部門の人気投票(総選挙)を実施したそうだが、今年はコーヒー・カフェオレ部門の総選挙をやりたいといっていたので楽しみにしたい。
1日約10トン、200mlサイズに換算すると約5万本が作られているという「酪王カフェオレ」。Twitterで“酪王カフェオレ”のキーワードで検索すると、ほぼ毎日のように誰かがつぶやいている。昨年11月に発売された姉妹品の「いちごオレ」も好評のようだ。
(左)これまた別のパッケージ、(右)昨年11月に発売された「いちごオレ」
イベントなども予定されている今年、「酪王カフェオレ」がますます盛り上がりそうだ。
(古屋江美子)
編集部おすすめ