
■Makihara Noriyuki Concert Tour 2015 “Lovable People”
2015.05.30(SAT) at 東京国際フォーラム ホールA
(※画像8点)
最新アルバム『Lovable People』を引っ提げてのツアー。さらに今年、デビュー25周年を迎えた彼ゆえの、まさにスペシャルなセットリストとなった。


おや、今日は特別だぞ。そう思ったのは3曲目。ライブでは滅多にやらない初期の名曲「僕の彼女はウェイトレス」が披露される。さらに「雷が鳴る前に」から連作の「この傘をたためば」、トドメの「LOVE LETTER」と、唖然として聞き惚れてしまう、という表現がオーバーじゃないくらいの名曲達が続く。

MCを挟んでここからは最新アルバムを中心に。まず「ミタテ」。

「DARLING」から後半戦だ。「HAPPY DANCE」、最新シングル「超えろ。」。自分の体のなかに勇気とエネルギーが沸いてくるのがわかる。アッパーでありながらメロディアス。そして嬉しいことに「Hungry Spider」も聴けた。この曲のサビは、まさに蜘蛛の糸に絡め取られるがごとく魅惑的で、耳を虜にする。ここ最近の彼の音楽には通奏低音のごとくアイリッシュ・ミュージックが鳴っているが、「Elderflower Cordial」に関しては、それが表面に出てきている愛すべき曲だ。

アンコールには特別な趣向が。ハッピ姿のバンドの面々が静かに演奏位置に着くとまもなく着物をイメージした衣裳に身を纏った本人も中央から登場したのだ。曲は「言わせて下さい」。演歌調のメロディで、これまで歌い続けてこられたことへの感謝を伝える。パロディのようでいて、ソウル・ミュージックの要素など混ぜた凝ったアレンジ。でも……。感謝を伝えるのに、なぜわざわざこんな曲調にしたのだろう? 槇原は、ちょっと照れ屋さんだからじゃなかろうか。最後はやはり、この曲で。「どんなときも。」。自分らしく在る、というのは生きてく限り、永遠のテーマだろう。これからも、彼はこの歌を歌い続けていくはずだ。


今年が25周年。
(取材・文/小貫信昭)
≪セットリスト≫
1. Life Goes On~like nonstop music~
2. 可愛い人
3. 僕の彼女はウェイトレス
4. 鋭く尖った細い月
5. 雷が鳴る前に
6. この傘をたためば
7. LOVE LETTER
8. ミタテ
9. 君の書く僕の名前
10. 5 minutes
11. 新しいドア
12. 君への愛の唄
13. DARLING
14. HAPPY DANCE
15. 超えろ。
16. Fall
17. Hungry Spider
18. 1秒前の君にはもう2度と会えない
19. Elderflower Cordial
20. Alone
<アンコール>
1. 言わせて下さい
2. Ordinary Days
3. どんなときも。
≪リリース情報≫
■Single
『超えろ。』
2015.05.27リリース
BUP-50005 / ¥1,200(税抜)
■Album
『Lovable People』
2015.02.11リリース
【初回生産限定盤】(CD+DVD)
BUP-00012~13 / ¥3,500(税抜)
【通常盤】(CD+DVD)
BUP-00014 / ¥3,000(税抜)
≪ライブ情報≫
【MAKIHARA NORIYUKI SYMPHONY ORCHESTRA CONCERT “cELEBRATION 2015”】
■東京 東京体育館
10月23日(金)
開場/開演:18:00/19:00
10月24日(土)
開場/開演:16:00/17:00
10月25日(日)
開場/開演:15:00/16:00
お問い合わせ:キョードー東京 0570-550-799
■大阪 大阪城ホール
11月28日(土)
開場/開演:17:00/18:00
11月29日(日)
開場/開演:15:00/16:00
お問い合わせ:キョードーインフォメーション 0570-200-888
≪関連リンク≫
槇原敬之 オフィシャルサイト
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