最近、マッチョブームが到来しているらしい。マッチョと行くバスツアーが企画されたり、女性のプロレスファンが増えたり、小気味良い音楽とともに体験者のビフォーアフターが映しだされるジムのCMが流行ったり……。
ところで、「男の筋肉を描きなさい」と言われてちゃんと描ける人はどのくらいいるだろうか。漫画やイラストを愛好している方ならできるかもしれないが、普段絵を描かない方にとってはそう簡単ではないと思う。
そんななか『魅せる! 男の筋肉を描く』（エムディエヌコーポレーション／MdN）が発売された。一口に筋肉の絵といっても「筋肉の仕組みを知らずして筋肉は描けない」と言う人もいるほど筋肉の描写は難しいそうだ。そこで、女性4人で「男の筋肉を描く会」を開催。果たしてその出来栄えは!?
まずは何も見ずに腕の絵を描いていただきました。男の筋肉に興味はあるものの、絵を描くのはそんなに得意ではないという4人。
サチコさん「せっかくなので、胸の部分も」
一同（笑）
キョウコさん「腕の長さをどうするか、難しいですね（笑）。ひじの部分をどのように描けばいいのか、わからない」
さすがに苦戦気味。そもそも、男の腕を描く機会なんて、普通に働いていたら出くわさないものである。
このまま筋肉を見て描いても苦戦しそうなので、ここで『魅せる！ 男の筋肉を描く』（MdN）をテキストにして、ちょっとだけお勉強を。（内容を一部抜粋）
（ポイント1）
筋肉の流れを知る
腕の筋肉は、横から見ると手首から肩に向かって放射状に、正面から見ると下方向に向かって3つ編み状に流れている。まずはなんとなく、この流れを把握しておく。
（ポイント2）
力こぶの動きを知る
上腕二頭筋は曲げることで収縮する。腕を伸ばしているのに、力こぶが膨らんでいる絵を見かけることがあるが、自然な筋肉に見せたいのなら、その表現はよくない。腕を伸ばしているときは平らに、曲げているときはボコッが基本。
（ポイント3）
上腕二頭筋は影で見せる
上腕二頭筋をアニメっぽい絵柄で表現する場合、筋肉の下線部を線で描いてしまいがちだが、この表現は違和感の大きい筋肉になってしまう。アニメのように平坦な塗り方で描くときは、思い切って線を減らして。影の色で表現した方が自然に見える。
「なるほど!!」
（ポイント4）
筋肉の細分化をやりすぎない
筋肉を描くことに慣れてくると、ついつい描き込みすぎてしまうもの。筋肉の流れを知っているといくらでも細分化できてしまうので、描き込みが楽しくなってしまい、気がついたときにはとんでもない筋肉モンスターが誕生していることも！ 筋肉の細分化は控えめに。
まだまだポイントはあるので、ぜひ書籍で確認を。
以上を踏まえて改めて描いた作品がこちら。
今井さん「線は少なめで、影で表現するなんて、初めて知りました」
ユカさん「墨絵とかでも描きたくなってきましたね（笑）」
次は、イラストや漫画を描く人には避けて通れない「手」のイラストを描いていただきました。
その前にポイントの紹介。
手の甲
浮き出た血管で男らしさを演出。指の付け根は斜めになることに注意。
指
指の節を太くし、メリハリをつけることで、スリムな指でも男らしさを表現できる。
ポイントを頭に入れて描いてみると……
キョウコさん「線を描きすぎると、おじいちゃんの手みたいになってしまいます……」
サチコさん「描けば描くほど、獣みたいになってしまいます（笑）」
ちなみに、手を描くのが上手な人は、画力があるとみなされる傾向があるそうだ。
「魅せる！ 男の筋肉の描き方」には「大工さん」の筋肉の描き方や、ヒモ男の筋肉の描き方なども多数掲載。一部を紹介。
大工さんの筋肉
道具がブレないよう強く握る手、手元を安定させ全身のバランスを取る腹筋、角材を挟み込むがっちりした太ももなどをどう描くかがポイント。
ヒモ男の筋肉
筋肉の少ない自堕落な腹筋、運動不足で細くなったふくらはぎ、不摂生な生活で痩せた脇腹などをどう描くかがポイント。
（「筋肉を描く会」メンバーの反応）
今井さん「確かに、ヒモ男は筋肉がなさそう」
キョウコさん「なよなよ感がすごい（笑）」
「男の筋肉を描く会」に参加した女性全員が口を揃えて言ったのは「筋肉の表現は奥が深い」「漫画家、イラストレーターってすごい」ということだった。トレーニングをすれば筋肉の影のつけ方に慣れてくるようなので、皆さんもぜひ挑戦を。
（取材・文／やきそばかおる）
※書籍の文章の引用・画像の使用に関してはエムディエヌコーポレーション（MdN）の許可を得て掲載しています。
●『魅せる！ 男の筋肉の描き方』（エムディエヌコーポレーション／MdN）発売中。
男性キャラクターを描く際に必須となる、筋肉を美しく描くテクニックを紹介。
ところで、「男の筋肉を描きなさい」と言われてちゃんと描ける人はどのくらいいるだろうか。漫画やイラストを愛好している方ならできるかもしれないが、普段絵を描かない方にとってはそう簡単ではないと思う。
そんななか『魅せる! 男の筋肉を描く』（エムディエヌコーポレーション／MdN）が発売された。一口に筋肉の絵といっても「筋肉の仕組みを知らずして筋肉は描けない」と言う人もいるほど筋肉の描写は難しいそうだ。そこで、女性4人で「男の筋肉を描く会」を開催。果たしてその出来栄えは!?
「さ！ 筋肉描くぞ!!」と「筋肉を描く会」で意気込む4人
想像だけで描いてみよう
まずは何も見ずに腕の絵を描いていただきました。男の筋肉に興味はあるものの、絵を描くのはそんなに得意ではないという4人。
鉛筆を握るのも久しぶり。
（絵）ユカさん、今井さん
（絵）キョウコさん、サチコさん
サチコさん「せっかくなので、胸の部分も」
一同（笑）
キョウコさん「腕の長さをどうするか、難しいですね（笑）。ひじの部分をどのように描けばいいのか、わからない」
さすがに苦戦気味。そもそも、男の腕を描く機会なんて、普通に働いていたら出くわさないものである。
男の筋肉
このまま筋肉を見て描いても苦戦しそうなので、ここで『魅せる！ 男の筋肉を描く』（MdN）をテキストにして、ちょっとだけお勉強を。（内容を一部抜粋）
（ポイント1）
筋肉の流れを知る
腕の筋肉は、横から見ると手首から肩に向かって放射状に、正面から見ると下方向に向かって3つ編み状に流れている。まずはなんとなく、この流れを把握しておく。
（ポイント2）
力こぶの動きを知る
上腕二頭筋は曲げることで収縮する。腕を伸ばしているのに、力こぶが膨らんでいる絵を見かけることがあるが、自然な筋肉に見せたいのなら、その表現はよくない。腕を伸ばしているときは平らに、曲げているときはボコッが基本。
（ポイント3）
上腕二頭筋は影で見せる
上腕二頭筋をアニメっぽい絵柄で表現する場合、筋肉の下線部を線で描いてしまいがちだが、この表現は違和感の大きい筋肉になってしまう。アニメのように平坦な塗り方で描くときは、思い切って線を減らして。影の色で表現した方が自然に見える。
「なるほど!!」
（ポイント4）
筋肉の細分化をやりすぎない
筋肉を描くことに慣れてくると、ついつい描き込みすぎてしまうもの。筋肉の流れを知っているといくらでも細分化できてしまうので、描き込みが楽しくなってしまい、気がついたときにはとんでもない筋肉モンスターが誕生していることも！ 筋肉の細分化は控えめに。
まだまだポイントはあるので、ぜひ書籍で確認を。
以上を踏まえて改めて描いた作品がこちら。
今井さん「線は少なめで、影で表現するなんて、初めて知りました」
ユカさん「墨絵とかでも描きたくなってきましたね（笑）」
理想の手を描いてみる
次は、イラストや漫画を描く人には避けて通れない「手」のイラストを描いていただきました。
その前にポイントの紹介。
手の甲
浮き出た血管で男らしさを演出。指の付け根は斜めになることに注意。
指
指の節を太くし、メリハリをつけることで、スリムな指でも男らしさを表現できる。
ポイントを頭に入れて描いてみると……
キョウコさん「線を描きすぎると、おじいちゃんの手みたいになってしまいます……」
サチコさん「描けば描くほど、獣みたいになってしまいます（笑）」
ちなみに、手を描くのが上手な人は、画力があるとみなされる傾向があるそうだ。
「魅せる！ 男の筋肉の描き方」には「大工さん」の筋肉の描き方や、ヒモ男の筋肉の描き方なども多数掲載。一部を紹介。
大工さんの筋肉
大工さんの描き方も掲載※「魅せる！男の筋肉の描き方」（エムディエヌコーポレーション / MdN）
道具がブレないよう強く握る手、手元を安定させ全身のバランスを取る腹筋、角材を挟み込むがっちりした太ももなどをどう描くかがポイント。
ヒモ男の筋肉
ヒモ男の描き方も掲載※『魅せる！男の筋肉の描く』（エムディエヌコーポレーション / MdN）
筋肉の少ない自堕落な腹筋、運動不足で細くなったふくらはぎ、不摂生な生活で痩せた脇腹などをどう描くかがポイント。
（「筋肉を描く会」メンバーの反応）
今井さん「確かに、ヒモ男は筋肉がなさそう」
キョウコさん「なよなよ感がすごい（笑）」
「男の筋肉を描く会」に参加した女性全員が口を揃えて言ったのは「筋肉の表現は奥が深い」「漫画家、イラストレーターってすごい」ということだった。トレーニングをすれば筋肉の影のつけ方に慣れてくるようなので、皆さんもぜひ挑戦を。
（取材・文／やきそばかおる）
※書籍の文章の引用・画像の使用に関してはエムディエヌコーポレーション（MdN）の許可を得て掲載しています。
●『魅せる！ 男の筋肉の描き方』（エムディエヌコーポレーション／MdN）発売中。
橘亨、MRI、京塚アラキ、江川仮名子、パルプライド共著
男性キャラクターを描く際に必須となる、筋肉を美しく描くテクニックを紹介。
