
『ナインティナインの上京物語』黒澤裕美/大和書房
芸人のネタ披露がメインの「ネタ番組」は数が少なく、執筆現在では全国レギュラーで毎週芸人のネタを見られる番組は無い。
ただ、『ENGEIグランドスラム』はいわゆる「テレビのネタ番組」と構成が異なる。
ネタ以外の要素を極力省いているのだ。
その姿は、『エンタの神様』に近いのである。
『エンタの神様』との類似と違い
『エンタの神様』は2003年〜2010年まで日本テレビで放送されていたネタ番組。現在もたびたび特番で不定期に放送されている。テレビでは無名な芸人を発掘するのが特徴で、サンドウィッチマンがテレビに初出演したのもエンタである。
『ENGEIグランドスラム』と『エンタの神様』の構成を比べると、驚くほど似ているのがわかる。
・劇場を模したセット
・芸人のネタのみで構成し、VTRやコーナーを挟まない。
・呼び込みがある(エンタ:坂上みき、ENGEI:RYO-Z)
・芸人はネタ披露後にはける。ひな壇に座るなど、スタジオには残らない。
・司会と芸人は基本絡まない
・審査員や観客ゲストなど、司会と芸人以外の芸能人はいない。
正月の『爆笑ヒットパレード』はネタ披露後に司会と絡みがある。『北野演芸館』ではビートたけしとのトークコーナーがある。『有吉のお笑い大統領選挙』は審査員が票を入れる。『すべらない話』や『IPPONグランプリ』は芸能人のゲストが観覧する。
残念ながら今回の番組では、番宣ゲストが来てどうでもいい冷めるだけのコメントを本人たちはニコニコしながら吐いていきましたね