2014.09.21(SUN) at 京都・梅小路公園 芝生広場
(※画像11点)
くるりが、地元京都で8回目の開催となる主催フェス【京都音楽博覧会2014 in梅小路公園】を開催した。もはや日本全土で音楽文化として根強く定着し始めている野外フェスだが、主要ターミナル駅(京都駅)から徒歩圏内という場所での開催は全国でも類を見ない。
11時30分から「サラーム海上の音楽遊覧飛行」と題し、音博にも通じるであろう、ワールドミュージックをラジオの公開放送風に紹介。くるり岸田も加わり、2人でまったりとトークを行った。そしてトップでパフォーマンスを披露したのは、トミ・レブレロ(fromアルゼンチン)。トミ・レブレロのヴォーカル&BANDNEON、サポートでバイオリンという編成でスタート、途中ギターに持ち替え、パフォーマンス。後半は衣装を脱ぎ捨て、上半身裸になり、南米の熱さを見せつけるステージになった。
2013年に日本公開された、ジム・ジャームッシュの映画『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』でフィーチャーされ、世界中から注目を浴びたヤスミンは、映画本編でも、本人が歌うシーンが印象的な「HAL」からスタート。日本語であいさつすると大きな歓声を浴びた。
3組目に登場のサム・リーはイングランドのトラヴェラーズ(漂泊民)の伝承歌を箏、三味線、口琴、シュルティ・ボックスなどの多国籍な楽器編成と融合させ、アートな音世界を披露。客席もその世界観に圧倒され、大歓声を浴びていた。
9月の後半ながらも暑い日差しが照りつける中、tofubeatsが登場。DJスタイルでフロアライクな楽曲を連発。
日差しのピークも過ぎる頃、ペンギン・カフェ(fromイギリス)が登場。80年代、サブカルチャー/環境音楽の旗手として一世を風靡した「ペンギンカフェ・オーケストラ」の意思を継いだ彼らの演奏は京都音博のコンセプトにも通ずる「架空の世界旅行」をさせてくれるかのような、素晴らしいものだった。
夕暮れ、トリを飾るくるりが登場。アルバム『THE PIER』の1曲目に収録されている「2034」からライヴがスタート。くるりのメンバーは水色のシャツでそろえたスタイル。岸田のMCでは8年目を迎えた京都音博を支えてきてくれたたくさんのお客さんへの感謝を語り、「今年の音博は本当に面白かった!」と満面の笑み。すでに話題の楽曲「Liberty&Gravity」などを披露して、2011年に京都に戻ってきて、昨年末に東京へ引っ越し、2度目の上京をしたということを交えながら、「音博ではあんまりやってないんですが」という「東京」で本編を終了した。
そして鳴り止まぬアンコールで再度ステージに登場し、「There is(always light)」を披露、改めてお客さんへの感謝の気持ちを込めて、最後の曲は“音博といえば”の「宿はなし」。大きな拍手と歓声で大盛況で今年の京都音楽博覧会が終了した。
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