東洋医学的には「湧泉」(ユウセン)のみ!
街中によくある「足裏マッサージ」。足裏には身体中が投影されていて、触るだけで悪いところがわかるとされています。
ところが、東洋医学では足裏のツボはたった一つだけ。

足裏マッサージの発祥はアメリカから
足裏マッサージ店でよく見る、足裏と内臓の対応表。足裏に地図のようなものが描かれており、胃、肝臓、腎臓、首、肩、耳など体や内臓と対応する足裏の場所が描かれています。これは「リフレクソロジー」という療法の「反射区」という概念です。これは東洋医学のツボとは全然無関係なのです。

リフレクソロジーが生まれたのは20世紀のアメリカ。意外と現代的な療法なんですね。
今の日本では「英国式リフレクソロジー」と「台湾式リフレクソロジー」が主流。これも源流は同じくアメリカです。なので「英国式」「台湾式」どちらのお店に行っても反射区は同じものを使用します。
英国式はオイルなどを使いソフトに行い、台湾式はゴリゴリと強い刺激を与えるという特徴があります。
よくテレビで芸能人が足裏を押されて痛がっているイメージが強いですが、あれは東洋医学ではなくて「アメリカ発祥の台湾式リフレクソロジー」ですね。
実は同じもの?「湧泉」と「腎臓の反射区」
ちなみに東洋医学の「湧泉」(ユウセン)は腎臓の気をつかさどるツボです。
「ツボ」も「反射区」も深いところでつながっているんでしょうか?
(斎藤充博 イラストも)