![「ポンッ!」と開けるのはマナー違反!? スパークリングワインのスマートな開け方](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FExcite%252Fbit%252F2015%252FE1439812569350_a3ff_1.jpg,quality=70,type=jpg)
夏は色鮮やかなロゼのスパークリングワインも美味。スマートに開栓して乾杯したい
まだまだ残暑も厳しく、スパークリングワインのようなシュワシュワの泡が美味しい季節だ。「ポンッ!」とコルクが開く音は心地よい一方、自分であけるのはちょっと怖い……という人も少なくないのでは?
ワインは好きだけど、「キャップシールはどうする?」「針金はいつ取る?」といった基本的なところで悩み、人任せにしてしまっている人もいるだろう。
最近は王冠栓や缶入りスパークリングワインもあるが、せっかくなら定番コルクのスマートな開け方もマスターしておきたいもの。
先日、世界各地のスパークリングワインを取り扱うメルシャンがワインの楽しみ方に関するセミナーを開催した。そこで正しいスパークリングワインの開け方を教えてくれたので、その内容を紹介したい。
音は出さずに静かに開ける!?
スパークリングワインといえば、開けるときに音が出るのが当たり前だと思っていたが、「基本的にコルクは音を出さずに静かに、ゆっくりと開栓するのがマナーです」とメルシャン担当者。
「もちろん、パーティなどでは、あえて“ポンッ!”と音をたてて勢いよくコルクを飛ばして場を盛り上げることもあります。そのため一概にはいえませんが、一般的にはコルクを飛ばすと人や物にあたる危険があるので、ゆっくり開栓するのがオススメです」
音を出さずにワインを開ける方法
音を出さずに開ける具体的な手順は以下のとおり。用意するのは手頃なサイズの布。スパークリングワインは5~7度程度によく冷やしておく。
冷蔵庫の冷蔵室もしくは野菜室が適温だ。
(1)上部のキャップシールをはがす。はがすと針金で覆われたコルクが出てくる。
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切り取り線に沿って開ければきれいに取れる
(2)布をかぶせ、針金を緩める。※このとき、かぶせた布の上から親指でコルクの頭をしっかりおさえ、針金を緩めること
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布をかぶせると音が出づらくなり、コルクが飛んでいくのを防ぐ役割もある
(3)コルクの頭を押さえたまま、ボトルをゆっくり回すようにして栓を抜く。※コルクではなくボトルを回すこと
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ボトルの底を持っても回しやすい
(4)ボトル内の炭酸ガスの圧力で徐々にコルクが浮き上がってきたら、コルクをしっかり押さえながら、少しずつガスを逃す。
(5)十分にガスが抜けたら、コルクを回し静かに栓を抜く。
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いただきます!
この方法だと「シュッ」とガスが抜ける音がするだけで、静かにコルクが抜ける。ただ、実際はうまくやるには多少コツがいる。私も試してみたのだが、ガスを抜いている途中でコルクが勝手に抜けてしまい、ポンッと音が出てしまった。ただ、それでもコルクを回して無理やり抜くよりは、だいぶ小さな音だったし、なによりコルクを回すよりも抜きやすい。
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ボトルの後ろに開栓方法が書かれたものもあるので参考にしよう
個人的には“針金を最初にはずさない”のも目からウロコだった。
ちょうど先日、屋外のバーベキューでスパークリングワインを開けようとしたら、針金をはずした途端にコルクがいきおいよく飛び出し、中身が半分くらい噴き出してしまったことがあった。
「針金はコルクを止めておく役割があります。針金を先にはずしてしまうと、ボトル内のガスでコルクがいつ飛び出てもおかしくない状態になってしまいます」(メルシャン担当者)
とくに温度が高かったり、開ける前にボトルを振っていたりすると、その確率がアップするそう。先日のバーベキューは夏の日の屋外。しかもワインは酒屋さんに車で届けてもらったばかりのもの。コルク暴発の要因が揃っていたわけだ。
スパークリングワインを飲むときはシャンパングラスやフルートグラスと呼ばれる細長いグラスを使うと、泡立ちがよく、香りも楽しみやすいそう。また、そのまま飲んでもおいしいスパークリングワインだが、カクテルにすればさらに華やかさが増す。最後にセミナーで教えてもらったスパークリングワイン・カクテル3種も紹介しよう。どれも1/2ずつ混ぜるだけの超簡単レシピだ。
スパークリングワイン・カクテルの超簡単レシピ
(1)ブラック・ヴェルヴェット
スパークリングワインと黒ビールを半分ずつ。絹のベルベットをイメージさせるきめ細やかな泡が持ち味。
黒ビールのコクとスパークリングワインの酸味が見事にマッチ。
(2)ミモザ
スパークリングワインとオレンジジュースを半分ずつ。色がミモザの色に似ていることからこの名がついた。フルーティで口当たりもやさしい。
(3)ホワイト・ミモザ
スパークリングワインとグレープフルーツジュースを半分ずつ。ミモザよりさわやかな酸味が楽しめる。
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左から「ブラック・ヴェルヴェット」「ミモザ」「ホワイト・ミモザ」
ワイン市場は2014年に過去最大の消費量を記録し、スパークリングワイン市場も10年前の約2倍に伸びているという。とりあえず私もこの夏は正しい開け方をマスターして、もっと気軽に、そしてスマートに、スパークリングワインを楽しんでみたい。
(古屋江美子)