牛肉のTボーンと呼ばれる部位はサーロインとテンダーロイン(フィレ)が付いた高級部位で、アメリカではステーキハウスなどで良く提供されるメニューです。
骨に近いTボーンは牛肉の美味しい部位ではあるものの、日本では過去にあった狂牛病の問題や、保管の関係で提供するお店は多くはありませんでした。
三軒茶屋にある「炭火焼肉ごろう」ではTボーンの部位を45日前後寝かせた牛肉を提供しています。見た目のインパクトがすご過ぎたので味を確かめにお店に行ってきました。
炭火焼肉ごろうは三軒茶屋から歩いて3分ほどの場所にあります。
今年できたばかりなので、お店の中はかなり新しい感じ。
席に座ってさっそく和牛Tボーンを注文。
さっそく霜降りがやばいお肉が到着。普通のサーロインに見えますが肉の上の方に骨が付いています。今回のお肉はサーロインがメインですが、予約すればフィレの部分も食べられるとのこと。
iPhone 6と比べるとこれぐらいの大きさ。これで重量は350グラムで、骨が50グラム。
熟成を行ったお肉なので、エイジングした際のカビが少しついています。こういった部分はほとんどトリミングを行い、水分がギュッと濃縮された部分が提供されているとのこと。
アップでみるとやっぱり肉質がすごい……。
端の部分の脂身を網の上に塗り、お肉を焼き上げます。この脂の香だけで既に白飯が食べられそう……
焼き始めると、骨がうっすら浮かび上がってきました。大きいのでお肉を動かしながら焼くのがオススメ。
店員さんが焼いた肉は説明がいらないくらいの焼き加減。
脂が滴り、いいにおいがテーブルの上に漂います。
どんどん骨が浮かび上がってきました。
焼きあがったら、肉汁を安定させるために少し放置した後にカット。
中の赤身も食欲をそそりまくり……。
ステーキのようにお肉をカット。もう我慢できないのでまずは何も付けずに食べることに。
肉の旨味と脂の甘味がしっかりしているのに全然しつこくない……肉の味が濃縮されまくっており、塩の味を感じないほど旨味が強烈。
熟成した牛肉はナッツやチーズのような香りがするといいますが、意識するとそんな香りもするような気も……ただそんな理屈は抜きでウマすぎる!!
塩・ポン酢・だししょうゆ&わさび・ゆずこしょうが付いてくるのでこれらも付けてみることに。
店員さんのオススメであるしょうゆで食べてもグッド。肉の旨味がともかく強烈で、醤油の味にも勝つような旨味の強さです。個人的には辛味と香が効いたゆずこしょうが好みでした。
脂がたっぷり付いた部分は、表面がパリッとするまで焼きます。
普通の牛肉だったら、脂身は捨ててしまうようなこともありますが、この牛肉は脂自体が美味しすぎ。パリパリとした食感と脂のジューシーさにただただ言葉を失ってしまうばかり……。
もちろんごはんとの相性も最高。ステーキハウスだとパンが出てくることがほとんどですが、土鍋で炊いたごはんと肉が食べられるのもうれしい。
Tボーンの醍醐味は骨の周りの肉。最後はパリッと焼いて食うべし!
骨の周りのお肉も旨味たっぷりで、我を忘れてしまうレベル!!!このお肉女性のお客さんでもペロリと食べてしまうことが多いそうですが、それも納得です。
お店の人に話を聞いてみると、
「お肉を熟成するために1000万円以上の熟成用の冷蔵庫を購入しましたが、熟成はお店で行うのはスペースの関係で難しいのでこういった商品を出すのは他店では難しいはずです。
和牛のTボーンステーキを扱っているお店は少ないので、ぜひ肉が好きな人に食べて欲しい」とのこと。
和牛Tボーンは数量限定で、価格は100グラムで1980円。高額ではあるものの、肉が好きなら一生に一度は体験するべきです。
(やった麺)
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