今回の記事では、当時のマスコミから小中学生までを驚愕させた、この「SPEED解散発表」を改めて振り返ってみたい。

【「解散」はデビュー当時から決まっていたことだった?】
人気絶頂のなかでのSPEED解散発表。しかしこれは急に決まったものではなく、97年にはすでに関係者内で提案されていたようだ。解散会見では、当時の所属事務所・ライジングプロ社長の平哲夫氏が「SPEED結成の目的が、メンバーたちの歌手としての力を伸ばし、ヒット曲で知名度を上げて、将来のソロ活動における土台・準備期間を作るためだったから」と説明している。
確かにSPEEDデビュー当時のメンバーの年齢は12~14歳。平社長も会見で、「どのメンバーたちも才能にあふれているが、若すぎるゆえにいきなりソロ活動させるにはもう少し時間が必要だった」という主旨の内容を述べている。
【解散発表を前倒しさせた『FOCUS』のスクープ】
SPEED解散への話し合いは、98年~99年夏にかけてさらに具体化していく。そして事務所とメンバー、関係者で何度も協議した結果、99年9月、解散発表を10月中旬に行うことが決定したのである。