
147話は、こんな話
今度は能登に大輔(柳楽優弥)がやってきた。未だ希(土屋太鳳)に振られたことを引きずっている様子を見せる大輔に、圭太(山崎賢人)は気が気でない。だが、実は何やらほかに用件があるようで・・・。
今日は、大輔回
これまで、20何時間マラソンを途中ワープしてしまう芸能人ランナーのように、話がさくさく進行していた「まれ」が、俄然、ワープ中の様子も見せます!というふうになったかのように、進行がゆっくりめになっております。希(土屋太鳳)の世界への挑戦と徹(大泉洋)の帰還のために溜めに溜めているようです。
そこは早く見せてよ、というストレスになりそうなところですが、人気キャラ大輔によってみごとにフォローする抜群の構成力。
ほんとうに希のことをまだ吹っ切れてないのか、冗談なのか、揺らぎの演技で視聴者をかく乱する柳楽くん。
名優が魅力的に演じる38歳独身の大輔を肴に、キャッキャと女子トークをかわす希と一子(清水富美加)。「サンパチか 一子、イケる」と一子。でも、あなただってもう32歳ですから! と、ちょっと昔のギャグを使ってツッコませていただきます。
一子、洋一郎(高畑裕太)と並んで希の家に来た場面、一度も誰にもつっこまれないままマイルドヤンキー・EXILE化も板についた洋一郎と意外とお似合いになってきているように思えましたけどね〜。その洋一郎が、大輔の「おはよう」攻撃にヤラレてしまう場面は、会心の一打でした。
大輔ばかりがいい感じに描かれる中、圭太も、「成長してる」と言われるように描かれてよかったね、と親戚のおばちゃん気分で安堵。
それにしても、大輔は「大悟(小日向文世)には希が必要」と言いますが、希が辞めて8年もの長い間、パティシエとして燃えられる対象がないまま過ごしてきたのか、大悟・・・。
今日の、勝手に名言
「あの男のことやさけ、出されとらんかどうか しょっちゅうチェックしてるに決まっとる。」(文〈田中裕子〉)
離婚届が出されたかどうかチェックしてる徹を想像すると切ない・・・。徹も未練が深いというか・・・粘り強いってことなんでしょうか。
待ってる藍子(常盤貴子)共々、ふたりのどれだけ離れていても変わらない愛情は「まれ」の救いです。
(木俣冬)
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いまひとつ視聴率が伸びないが、奮闘は讃えたい。NHK朝ドラ「まれ」おさらい(54話までを総括))