昨日、独身生活が長かった福山雅治が結婚を発表し、大きな衝撃を与えた。
この福山も出演していたドラマ「ひとつ屋根の下」(1993年にフジ系「月9」枠で放送)は社会現象となるほどの大ヒットになった。
テレビドラマが全盛期だったこの頃、キャストは今振り返ると超豪華メンバーだったといえる。

後の逮捕者も! 超豪華キャスト


このドラマの中心となるのは柏木家というあるひとつの家族。柏木家には四男、二女がいるのだが、演じたキャストは今振り返ってみるととても豪華だった。

まず主人公「あんちゃん」である柏木達也を演じたのが、ロン毛時代の江口洋介である。のちに森高千里と結婚して今に至る。ドラマでは長男であり、家族を引っ張るリーダーとして活躍するのだが、時には家族に手を上げるなどDVを疑われてもおかしくない役である。現在に放送されたらネットなどで叩かれそうだ。
そしてクールな次男役を演じたのが、若かりし福山雅治である。「チイ兄ちゃん」こと次男の柏木雅也は血のつながらない妹のことが好きである。カリスマ的アーティストの福山雅治の原点はここではないだろうか。
長女の小雪を演じたのは酒井法子、のちにいろいろと世間を騒がせた「のりピー」である。この頃ののりピーはまだ清純派アイドルとして活躍していたのだ。
三男である柏木和也を演じたのが、二世タレントいしだ壱成であった。
父はおなじみトレンディ俳優の石田純一である。不良っぽい和也を個性的に演じていた。しかし私生活ではのりピー同様、後に問題を起こすことになる。
そして四男を演じたのが山本耕史。先日、堀北真希と結婚を発表し、そのアプローチ方法でも大きな話題になった。劇中では事故により半身不随になる難しい役どころを演じた。

こうして振り返ると3人が大物女優と結婚し、2人が薬物問題でやらかしていることが分かる。ここまで明暗が別れるとは当時誰が予想しただろうか。

みんなが真似した!おなじみフレーズ


「あんちゃ~ん!」「こゆきぃ」など、今でも口にすることのあるおなじみフレーズがいろいろ登場した。物真似芸人のネタにされている。「そこに愛はあんのかい?」などのあんちゃんの名セリフもよく使われた。

「俺は誰かを許すとか、許さないとか、そんなこと言える偉そうな人間じゃないですから。というか、人間というのはみんなそんなに偉くないんじゃないですか?」byあんちゃん(江口)

「いい女ってのはそんなもん求めてないんだよ。
餌まいてすぐに寄ってくる池の鯉みたいな女とは、本当の恋はできねーよ」byちい兄ちゃん(福山)

今聞いてもしみじみするセリフである。特にちい兄ちゃんこと福山が発したこの言葉は、結婚発表した今となって改めて聞いてみるといろいろと考えさせられる。

家族愛を描いた熱いドラマだった


少子化の現代であるが、昔は兄弟が多いのは当たり前だった。「ひとつ屋根の下」では家族愛、兄弟愛が濃く描かれ、時には激しいケンカになるほどだった。長女が襲われるなどのショッキングな出来事もシリアスに描かれていた。いろいろありながらも互いに支え合い、あんちゃんが家長として皆をリードしていた。そんな家族にテレビを見ていた視聴者たちは憧れ、感動していたのだ。
強いだけではなく、優しい熱い心を持っていたあんちゃん。どこの家庭や企業にも問題はあるからこそ、強いリーダーであったあんちゃんに皆は惹かれたのだろう。

ドラマに出演していたキャストたちが話題になっている今だからこそ、改めて「ひとつ屋根の下」を見てみるのも面白いのではないだろうか。
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