【どんな設定だったっけ?】
2000年に放送されたドラマ「フードファイト」。SMAPの草なぎ剛が主演し、主演の満を演じた。満は孤児院で育ち一流企業の清掃員として働いている。
この「フードファイト」のルールは簡単、一番多く食べた方が勝利。満は清掃員とは別の顔として「フードファイト」に参加しており、常勝者として賞金を稼いでいた。そんな満の口癖は「俺の胃袋は宇宙だ」である。
【対戦相手には豪華な面々】
対戦相手には豪華なキャストが出演することも多い。第一回目の放送には市川染五郎がチャーハン対決をしている。7回目の放送には浅香光代が出演しており、コロッケ対決を繰り広げた。浅香演じる井原聡子は、満の生き別れの母を名乗り近づいてくるが、結局は偽物だった。10回目の放送ではさだまさしが回転寿司で勝負をする。大酒飲みで酔えば酔うほど食べる量が増えていくという驚異的な身体で満を苦しめた。
【満の相棒・Q太郎の正体は?】
満は九官鳥のQ太郎を飼っており、対戦が終わると部屋でQちゃんとおしゃべりをしていた。最終回にはQちゃんと満が離れ離れになり、Qちゃんの次の行き先として中澤裕子率いる当時のモーニング娘。の楽屋に入りメンバーと共演する。毎回かわいい声で話すQちゃんと満のやり取りも見ものだったが、ずっと声の主が誰か分からずにいた。
【満が死んだ? 衝撃的なラストシーン】
ドラマの最終回ではフードファイトの主催者・会長役の佐野四朗が満と対戦する。満は以前から胃潰瘍を患い、最後の対戦中も苦戦するが、会長も癌を患っており必死で勝利を勝ち取る。この戦いが決定打となり会長は死亡、満は皆の前から姿を消す。最後のシーンでは満が牛丼屋で牛丼を食べている最中、箸を落としてテーブルに顔を伏せる。死んでしまったのかと思いきや、エンドロール後に空の丼ぶりが映し出されており、謎を呼んだ。
【連続ドラマから1年後……】
連続ドラマが終わって約1年後、続編となるスペシャルドラマ「香港死闘篇」と「深夜特急死活編」が放送された。「深夜特急死活編」のストーリーとしては、孤児院のみんなで列車に乗って温泉に行くところに爆弾をしかけられた。それを阻止する為には、1号車から7号車まで各車両でフードバトルをすること。岸部四朗、泉ピン子、桂歌丸などと豪華キャストが続く。途中胃潰瘍が再発したのか、苦しみながらも勝ち続ける。そして、最後の対戦者として萩本欽一が登場。萩本欽一演じる「あやしいオヤジ」は、大きな胃袋と強烈な胃酸をもつ最強の敵だった。6回戦を終えた満が不利なようだが、実はこのオヤジも満が対戦している最中に同じ量を裏で食べていたのだ。
【「フードファイト」の余波】
フードファイトが放送されると大食いが流行り始め、その手のテレビ特集が流れ始めた。2002年には、中学生が真似をし、給食のパンを喉に詰まらせて死亡する事故が発生した。そのことで「フードファイト」の続編が自粛されたのではないか、とネットで囁かれている。しかし2015年現在、大食い・早食い番組も復活しており、当時視聴率20%超えていたフードファイトの続編にも期待したい。