![ファミコン「ワイワイワールド2」は当時の子どもの夢を叶えてくれたソフトだった](http://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252F90s%252F90s%252F2018%252FE1545186064887_4b9d_1.jpg,quality=70,type=jpg)
アクション、シューティング、パズルなど、様々な名ゲームを生み出してきたファミコン。どのジャンルもそれぞれ魅力があるが、子どもに買い与えられるソフトの数には限りがある。
コナミの名作オールインワンソフト
『ワイワイワールド2 SOS!!パセリ城』はコナミから1991年に発売されたお祭り要素が詰まったソフトだ。「がんばれゴエモン」、「バイオミラクル ぼくってウパ」、「悪魔城ドラキュラ」、「魂斗羅」、「月風魔伝」といったコナミの人気ゲームのキャラクターを1つのソフトで操ることが可能だった。
同じコナミといえど、ゲームタイトルが違えばその世界観もバラバラだ。だからこそ、ゴエモン風のステージを「悪魔城ドラキュラ」の主人公シモンが暴れまわるという不思議な光景や、お菓子のステージで「魂斗羅」のビルが銃撃しまくる光景など、普通だったら絶対にありえないコラボレーションの数々はプレイヤーをワクワクさせるのに十分な魅力を持ち合わせていた。
多彩なジャンルが遊べるお得感
同ソフトは当時にしては本当にお得感に溢れたゲームボリュームだった。
よくよく考えてもみてほしい。容量を節約するために「文字」にすら工夫を凝らしていた時代ですぜ。初代ドラクエではカタカナは20文字しか使われておらず、その中だけでモンスター名や呪文の名前をまかなっていたのは有名な話だが、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』でも、メインキャラクターの1人である「クリフト」という神官の名前にある「リ」は本来カタカナであるはずなのに、ひらがなの「り」でまかなわなければならなかった。それほどデータ容量には神経が注がれていたのだ。
そんな中、コナミは複数ジャンルのゲームをセットにしてみせた。
これだけ豪華な内容ながら、難易度はそれほど高くないところが子どもに優しいコナミっぽいところ。パーティゲームやミニゲーム集では味わえない、親子や兄弟、友だちと協力しながらワイワイできるゲームというのは貴重だったのではないだろうか。
(空閑叉京/HEW)