皆さんは「特命リサーチ200X」を見ていただろうか? 世の中の摩訶不思議な現象に迫り検証していく画期的な番組。今思うと、よくこんなことテレビでやってたなと思う内容も多い。
今回はこの番組で紹介されたネタをいくつか振り返っていきたい。

こっくりさんは本当か?


小中学生で当時流行っていたこっくりさんを知っているだろうか? 机の上にあいうえお表と数字の0から9までと「はい」「いいえ」「鳥居」「男」「女」を書いた紙を用意する。その上に10円玉を置き、人差し指で押さえる。「こっくりさん、こっくりさん、おいでください」という呪文を唱えると、硬貨が勝手に動き出すといったものだ。

番組ではこの検証を行った。小学生と先生の集団で実験を行うと、こっくりさんを信じている小学生の集団では、確かにこの現象が見受けられた。質問に対し、その答えを暗示するようになった結果に、思わず鳥肌を立てた者もいたのではないだろうか?
しかし、番組では専門家として紹介された理学博士が、潜在意識が原因していると述べている。その証拠に、小学生でも答えられそうな現象は答えを導き出しているが、そうでないものはずっと紙の上を硬貨が行き来するだけだ。専門家は日常起こりうる自然現象にもなぞらえて、この現象について丁寧に説明をしていた。

オーパーツの謎に迫る


オーパーツという超常現象にも迫っていた。この現象は大昔の技術では到底作り得ないものが、なぜか当時に製造されているというものだ。現代の技術に通じるという点で、未来を何かしら暗示していたのではないかという説を検証していた。
幾つかの事例が挙げられたが、番組ではイラクのバグダッドで発見された土器の壺に注目。壺の中には鉄の棒が入っており、これが電池の役割をしているという説だ。
番組ではこの謎について密着して3つほどの仮説を出したが、どれも確証がないために最終的な結論は謎としている。

なお、この番組ではドラマ仕立てのようになっているのも特徴的だ。このオーパーツの回では、最後にSMAPの稲垣五郎扮する伊達徹が登場し、「好奇心こそが謎が解明する」と話している。この言葉は同じ調査メンバーに向けて発せられたものだったが、このスタンスこそが番組の指針となっているとも言えるだろう。

心霊現象にも迫る


番組では数々の心霊現象にも迫っていた。心霊写真に代表されるような現象は視聴者を度々怖がらせた。番組では原因が明らかにされるものもあったが、不可解な事柄も多く謎のままで眠っているものも多い。なお、心霊現象に関してはこの番組のみならず、他にも多くの番組で取り上げられたり、丸ごとそれをテーマにした単発番組が放送されたりと、テレビ業界全体で人気のキーワードとなった。

他にも様々な超常現象を検証してきた同番組。中には一見馬鹿らしく思えるものもあったり、単なるエンターテインメントの枠を超えて社会問題にも発展しかねない事柄を追及したりと、話題性に事欠かぬ番組であった。それから十数年の時を経た現在、また新たな事柄をテーマにしたり、謎のままだった現象について再調査したりしてもきっと面白いはず。ぜひとも「特命リサーチ200X」が復活することを期待したい。
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