スキマスイッチ 『LINE』カップリングにラジオ的プログラム 猪木で歌うコーナーも収録/インタビュー

■New Single『LINE』インタビュー(2/3)

――インタビュー1より

CDの中でラジオをやるっていう面白さを感じてもらいたい

――自分たちの高校時代を思い出しながら、サウンドも緻密に練っていったという。

常田:そうですね。
今回は本当、2人一丸となって作ったって感じがします。もうちょっとこうじゃない?とか、意見もかなり言い合いましたし。でも最近、サウンドメイクに関しては本当にそういう感じで、2つの脳みそで作ってる感じがあって、すごく面白いですね。え?って思うことも、まんま言ってくることもありますから。頭で考えると納得いかなかったりするんですけど、音にしてみるとすごく納得いったりして。なるほどなぁって思うことも多いんですよ。悔しいんですけどね。言われてやってみて実際良かった時の悔しさたるや……。チクショー、気付かなかったぜ!って。

大橋:それはでも、バンドだったら例えばベースをこうしようって時は、キーボードのシンタくん(常田)には言わずにベーシストに言うじゃないですか。けど、僕らは2人組で、パソコン上でのシミュレーションの実作業は全部シンタくんがやってるってなると、ベースでも何でも全部シンタくんに言うわけですよね。それがスキマスイッチの面白いところで、自分が担当するパートはもちろんあるんですけど、自分のパートを全うすればいいってわけでもない。
大きなキャンバスに2人で筆を持って描いてる感じというか……。筆を持って描いてるのは実はシンタくんなんですけど、2人が協力し合うことで世界を広げていってるような感覚に近い気はしますね。

常田:それでも、この曲の歌詞は有無も言わせないぞって気持ちで作ってるんですよ。悔しいから。何にも言われないものを1回作りたい。バッチリ! OK!っていうものを。

大橋:叩き台で書いたものが、これはいじるところないねって?

常田:うん。最高だよ!って言わせたいって、毎回毎回思ってますけどね。

大橋:そういうのありますけどね。

常田:いやいやいや! それはないでしょ~。

大橋:何にも、一言も変えないっていうのはないか。

常田:うん、ない。
悔しいけど、ない。

大橋:「SL9」って曲、あれはシンタくんが書いたんですけど、何もいじるところがなかった気がしますよ。

常田:でも、タンタンタンっていう8分のサビ、あれは1回なくしたからね。これはいらないんじゃないかって言ったら、いや、あれがよかったんだよって。えー、そうなの!?って。

大橋:あははは。それは別にいいじゃない(笑)。

常田:僕は絶対なくしたほうがいいと思っていて。レコーディングするまで実は半信半疑だったんですよ。絶対やりすぎだよって。僕もギャグで入れてた音でしたし。それが出来上がってみると……こっちのほうがいいじゃんと思って。
そういうところですね。

――なるほど(笑)。大橋さんはそこまで悔しいとは思わないんですか?

大橋:悔しさはありますよ。でもまぁ、そこはあんまり……。スキマスイッチとして最終的にアウトプットする時に、より良いものになっていればいいのかなと。最近は特にそう思いますね。

常田:待ってるほうだから余計そうだよね、きっと。そういうのはちょっとわかりますね。でもやっぱり、ヒーローになりたいっていう思いを持ちながらの共有ですから、そこは。

スキマスイッチ 『LINE』カップリングにラジオ的プログラム 猪木で歌うコーナーも収録/インタビュー

――ラグビー同様、お二人の間にも共有というキーワードが確実に存在するんですね。

大橋:そうですね。

常田:むしろ共有でしかないですよね(笑)。


大橋:それもやっぱり、長く続けてきたからというか。それこそ昔は尖っていて、これは僕がやったんだっていう個人の手柄を取りにいくことや、どうだ!感があったと思うんですけど。

常田:特に僕は歌ってないからね。

大橋:それはお互いにそうだったと思うんですよね。ここは僕がやったんだとか、ここだけは自分の爪痕を残すぞとか。そういうの、今はないですから。たぶんそれは、年月を重ね、作品を作ってきたからこそだと思いますね。手柄みたいな話になってくると、それはやっぱり、いい音楽を作ろうと思ってぶつかってるんじゃなくて、ただの感情論になってきたりすると思うので。それだとスキマスイッチの音としてあんまり健康的じゃないというか。

常田:うん、(手柄とかは)どうでもいいね。昔は本当に分担してましたけど、それが共有になりました。

――お二人がデビュー当時から使い続けてきた「作詞・作曲・編曲:スキマスイッチ」という表記が、今まさにしっくりきてるんですね。


常田:最初はあれですよ、レノン=マッカートニーみたいなもので、そのほうが面白いかなっていう。でも今はそれがスキマスイッチのスタイルとして定着したのかなって感じますね。見た目じゃなくて、そういう作り方が一番面白いなと。

――「LINE」「ハナツ」に続いて3曲目に収録されているのが、「スキマスイッチのミッドナイト・グッドモーニン!! -2-」。ラジオのようなお二人のトークの掛け合いに和ませていただきました(笑)。

大橋:本当にラジオの気持ちでやってるんですよ。

常田:前回『星のうつわ』のカップリングの時もそうでしたけど、今回もちゃんと放送作家さんにも入っていただいて。しかも僕の高校の友達っていう(笑)。若干身内感がありつつ、でもプロの作家さんなので本格的です。

大橋:話の中でも、「ラジオってそういうもんだよね」って言ってるんですけど、よく考えたらラジオじゃないよなっていう(笑)。

常田:CDです。

――私も途中、“カップリング曲”であることを忘れました(笑)・

常田:実際、スタッフにも3曲目どうするの?って聞きましたからね。
あるじゃん。何が?って(笑)。ずっと、3曲目作らなきゃって思ってた(笑)。

――CDでラジオとか、猪木で歌うコーナーとか、なんかもう、いろいろ新しいなと思いました(笑)。

大橋:なかなかないですよね(笑)。でも、僕たち自身、面白いことをやりたいって気持ちがあるのもそうですし、聴く側の人たちにとっても楽曲を作ってる2人がどんな人たちなのかCDの中でわかるといいのかなぁと思って。ファストフードやレストランとかでも、よく食材の生産地や生産者が書いてあったりするじゃないですか。それがあることで身近に感じられたり、安心が得られたり。そういうのと少し似てるのかなって。僕らがこういうキャラクターで、そういう人たちがこれを作ってるんですよっていうのがわかると、より楽曲が引き立つというか、聴き方が変わってくるところもあるのかもしれないなって思うんです。

常田:CDで聴くラジオって、パッケージとしての面白さがありますよね。確実にラジオではかからないと思う……まぁ、リクエストしてくれるチャレンジャーがいても面白いですけど(笑)。ぜひCDを手に取っていただいて、CDの中でラジオをやるっていう面白さを感じてもらえれば。うれしいことに、ファンクラブの掲示板にも存続を希望する声があるので、僕らも続けていきたいなと思っています。

――インタビュー3へ

≪リリース情報≫
New Single
『LINE』
2015.11.11リリース

スキマスイッチ 『LINE』カップリングにラジオ的プログラム 猪木で歌うコーナーも収録/インタビュー
LINE【初回生産限定盤】

【初回生産限定盤】CD+DVD
AUCL-30032~33 / ¥1,800(税抜)
※透明ブックレットカバー
[収録曲]
1. LINE
2. ハナツ
3. スキマスイッチのミッドナイト・グッドモーニン!! -2-
4. LINE(Backing Track)
5. ハナツ(Backing Track)
<DVD> ※初回生産限定盤のみ収録
スキマスイッチのミッドナイト・グッドモーニン!! -2- THE MOVIE


【期間生産限定盤】CD
AUCL-191 / ¥1,300(税抜)
※『NARUTO -ナルト- 疾風伝』描き下ろしジャケット&デジパック仕様
※2016年3月31日までの期間生産限定
[収録曲]
1. LINE
2. ハナツ
3. スキマスイッチのミッドナイト・グッドモーニン!! -2-
4. LINE(anime ver.)
5. LINE(Backing Track)
6. ハナツ(Backing Track)

スキマスイッチ 『LINE』カップリングにラジオ的プログラム 猪木で歌うコーナーも収録/インタビュー
LINE【期間生産限定盤】

【通常盤】CD
AUCL-190 / ¥1,200(税抜)
[収録曲]
1. LINE
2. ハナツ
3. スキマスイッチのミッドナイト・グッドモーニン!! -2-
4. LINE(Backing Track)
5. ハナツ(Backing Track)

≪イベント情報≫
【スキマスイッチのミッドナイト・グッドモーニン!!-出張編-】
2015年11月11日(水)東京・ゲートシティ大崎 ウエストタワーB1F アトリウム
2015年11月14日(土)大阪・あべのキューズモール 3F スカイコート

【Denka presents J-WAVE LIVE~WINTER】
2015年12月13日(日)東京・Bunkamuraオーチャードホール
w / 藤井フミヤ、クリスタル・ケイ、川畑要、安藤裕子

【塩谷哲プロデュース Saltish Night vol.XIX】
2015年12月23日(水・祝)東京・中野サンプラザホール
w / 塩谷哲、佐藤竹善、PUSHIM、小沼ようすけ

【COUNTDOWN JAPAN 15/16】
2015年12月31日(木)千葉・幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール

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