
■flumpool LIMITED TOUR 2015「R→LOOF PLAN ~大人の屋根裏計画~」
2015.11.13(FRI)at Zepp DiverCity Tokyo
(※画像8点)
レア曲連打! 限定5都市で開催されたライブツアーで見せた攻めの姿勢
札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の限定5都市で開催された【flumpool LIMITED TOUR 2015 R-LOOF PLAN~大人の屋根裏計画~】の東京公演が、11月13日(金)、ZeppDiverCity TOKYOにて行われた。

オープニングは、SEに乗せてスモークが大量に噴出、フロアにまで充満して行く。

「もう、めちゃくちゃ会いたかったですよ!」(山村)とツアーを回って戻ってきた東京の地に集ったファンに語り掛けると、ライヴハウスならではの顔が見える“近い距離感”でコミュニケーションを図りたい、という今回のツアーならではの想いを伝える。「秘密基地じゃないけど、友達を呼んで秘密話するみたいにできたらいいな」と意気込みを伝えた。阪井一生(G)も、セットリストにシングルはほとんど含まれず、アルバム曲ばかりで構成されていることに触れ、「かなりレアだと思いますよ? こんなことあまりやりませんから」と胸を張る。「こっそりやりましょうよ、耳元で」との山村の言葉が歓声を巻き起こした後、「The great escape」へ。小倉誠司(Dr)が繰り出す裏打ちのビートがゆったりとした空気感を醸し出す。ステージ上方にはLEDが大小さまざまな金色の額縁を映し出し、その一つ一つが、色とりどりの美しい景色を切り取っていた。阪井のマンドリンが刻むカッティングが痛快で、バイオリン(サポートメンバー:吉田翔平)の音色も心地よく溶け込んでいた「この時代を生き抜くために」、視界を切り拓いていくような強いシンセ(サポートメンバー:磯貝サイモン)の音色で幕開けた「傘の下で君は…」では、4つ打ちのエレクトロ・サウンドを基軸に、洗練されたアンサンブルで魅了した。ここまで6曲、潔くアルバム曲のみに徹したセレクトで、歌詞も硬派な世界観のものが中心。いつもとは違った面を見せたい、という彼らの気概がひしひしと伝わってくる。


「次の曲は、過去の忘れられない恋について書いた」と語り始めた山村は、恋を引き摺るタイプかすぐ忘れるタイプか?と挙手を募ったり、昔好きだった人の今の状況を知りたくてSNSをチェックするかどうか?などのくだけたトークを展開。会場は前述の“秘密基地”の様相を呈し、和やかで親密なムードに。10代の頃の恋愛を例に挙げながら、「あの時、下駄箱で“おはよう”のトーンをもっと爽やかに言えれば……」という悔恨が元となってできた、というエピソードとともに、「君のための100のもしも」を披露した。無数の水泡が上昇しては弾け、やがて歌詞の文言もその中に浮かんでは消えていく演出も美しかった。そして、ピアノとバイオリンのイントロから、「皆の顔を見てできた曲です」(山村)との紹介を交え、新曲「キミが笑えば~Just like happiness~」へ。ゆったりとしたテンポ感で、入り組んだメロディーラインが心に残る美しい曲。<love lovelove>と繰り返す阪井、尼川らのコーラスも幻想的だ。山村がエレキからアコースティックギターに持ち替えて歌った「Over the rain~ひかりの橋~」では、声を枯らして叫び続け、もがき続けて、と歌う歌詞に現実がリンクして、その切実さに引き込まれた。この日の山村の声は万全のコンディションとは言い難かったのだが、それを補って余りある迫真の歌唱に打たれたのである。観客も大きく温かい拍手を送っていた。


メンバーが一言ずつ挨拶した後、「この曲は僕がこのツアーで是非やりたいと思って選んだ曲」と語り始めた山村は、「マイナーな曲……(ばかりを選んでしまって)。「君に届け」とかやって欲しいな、と思うやん? 自分たちの我を出してやらせてもらってるセットリスト」「いつまでも流されずに音楽をやり続けられたらいいな、と」と決意を新たに語り、「僕はここにいる」を歌い奏でた。

「プレミアム・ガール」で清々しく終了した本編に続き、アンコールでは2曲を披露。「証」では真っ直ぐな歌で繊細な心情を表現し、最後の「イイじゃない?」ではタオル回しとジャンプでひたすら楽しく弾け、対比的な2曲を聴かせた。
(取材・文/大前多恵)
≪セットリスト≫
1. ベガ~過去と未来の北極星~
2. Sprechchor
3. Hello
4. The great escape
5. この時代を生き抜くために
6. 傘の下で君は…
7. 君のための100のもしも
8. 君が笑えば~Just like happiness~
9. Over the rain~ひかりの橋~
10. 僕はここにいる
11. brilliant days
12. 明日への賛歌
13. Because...I am
14. MW~Dear Mr. & Ms. ピカレスク~
15. 星に願いを
16. プレミアム・ガール
<アンコール>
1. 証
2. イイじゃない?
≪リリース情報≫
■New LIVE Blu-ray&DVD
『flumpool真夏の野外★LIVE 2015「FOR ROOTS」~オオサカ・フィールズ・フォーエバー~at OSAKA OIZUMI RYOKUCHI』
2015.11.18リリース
【Blu-ray】
AZXS-1013 / ¥6,389(税抜)
【DVD】
AZBS-1033 / ¥5,463(税抜)
■New single
『夜は眠れるかい?』
2016.02.03リリース予定
【初回限定盤】(CD+DVD)
AZZS-41 / ¥1,700(税抜)
【通常盤】(CD)
AZCS-2060 / ¥1,200(税抜)
flumpool オフィシャルサイト
flumpool 掲載記事一覧
エキサイトミュージック レポート掲載記事一覧
excite music official Twitter
excite music official Facebook
excite music official YouTube channel