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人前でミートソースが食べられない！「気にしすぎガール」武井怜さんの気にしすぎ生活

2015年12月25日(金)10:00

「インスタグラムなどのSNSに気軽に投稿できない」「カラオケに行ったものの選曲に気を遣いすぎる」など、なんでも気にする性格で、人よりちょっと気疲れしがちな漫画家、武井怜さんが「気にしすぎガール」（KADOKAWA刊）を発売。なんでも気にする武井さんの困った日常を聞いてみた。

人前で普通に食べられるようになりたい。

人前でミートソースが食べられない！「気にしすぎガール」武井怜さんの気にしすぎ生活

「気にしすぎガール」（武井怜著　KADOKAWA刊）より。（著書では4コマ漫画を掲載）

――武井さんは人前で食べるのが苦手で、「人前で普通に食べられるようになること」が願望だとか。
「少しでも難易度の高い食べ物になると、人前で食べられなくなるんです。ミートソーススパゲッティだと口のまわりについてしまうのではないかと思ったり、シュークリームだとクリームが皮の横から出てしまうのではと思ったり」

難易度の高い食べ物を挙げるとキリがないが、カップルならいつか必ず通る道の「ラーメン」「イカ墨パスタ」「焼肉」などなどたくさんあり、「気にしすぎガール」にとっては、難易度の低いものを探すほうが難しいかもしれない。と、ここで筆者はいいものを思いついた。

――あ!?　チャーハンはどうですか!?　チャーハンだったら美味しいし、レンゲを使えば大丈夫。
「チャーハンだと……こぼれてしまうかもしれないんで……」
（撃沈）
「固形のチョコレートとかだったら、食べられます」
（……）
好きな人の前ではろくに食べられないという。とある人と付き合い始めた頃に、20分たっても箸をつけないでいると相手に「食べているところを見てみたい」と言われたこともあったそうだ。
「食事の時に、なんでも話せるようになりたいんです。でも、相手が食べている姿を見ると、今は話しかけちゃいけないんじゃないかと思って、結局無言になってしまうんです」

他にも
・カラオケで自然にノレる人になりたい。
・冗談を言えるようになりたい。

・すきやきに入っている肉を他の人に遠慮せずにとれるようになりたい。
などなど。
CHARAのファンでライブに行ったことがあるという武井さん。さぞかし日頃のモヤモヤを発散できたかと思いきや、ライブは楽しかったものの「貧血で倒れたらどうしよう」と気になって仕方がなかったという。

――ひょっとして、人から「リラックスしてください」と言われても、どのようにしてリラックスしたらいいのか分からないのでは……?
「まさにそうです。言われれば言われるほど、どうしたらいいのか分からなくなります」

武井さんのプロフィールを簡潔にいうと、武井さんは1988年生まれ。

第28回プチ大賞C賞を受賞。漫画、短歌や575、エッセイなど、いろいろ作っている。甘いものとシットコム（海外のコメディドラマ）を愛する「気にしすぎガール」だ。

気にしすぎガールが「自分もできるようになりたい」と憧れる、素敵しぐさ

――これって、気にする人とそうではない人と、真っ二つに分かれる気がしますね。
「謙遜し過ぎると、かえって失礼にあたるんじゃないかと、知り合いに言われたことはありますね」
中には人におごること自体が好きな人もいるので、なかなか難しいところではあるが……。ご飯つながりでこちらも。

一度は謙遜しつつ、美味しそうにいただくのが一番なのではないかと。

「1杯しか食べないと、美味しくなかったのではないかと思われるんじゃないかと思って、どうするのがいいのか、気にしてしまいます」

これはさすがに上級向けかも。

「タッチパネルの悲しい性」事件

スマートフォンを使っている人なら、誰しも一度はあるであろう、タッチパネル問題。
「スマホの調子が悪かったこともあって、友達に『いみうぬ』とか、いきなり意味不明なメッセージがいくつも送られてしまったことがあったんです。友達は私のスマホがのっとられたと思ったそうで」
そのあと、相手は気分を悪くしているのではないか、どのように謝ればいいのか気になってしまって、数時間悩んだのであった。

――「ごめん、ごめん。誤って送られちゃったみたい（笑）」で済むような気もするんですけど（笑）
「それが、送信した相手があまり親しくない人で、『この人は、急にどうしたんだろう』と思われてそうで……」