現在数多くの冠番組を抱え、人気芸人としての地位を不動のものとしている有吉弘行。そんな彼であるが、再ブレイクしてからの数年はドン底期に味わったトラウマをかなり引きずっていた。


電波少年でのトラウマを引きずる有吉弘行


その様子は2009年、『本人』という雑誌で受けたインタビューからも読み取れる。今と比較すると、インタビュー時の有吉の目はかなり警戒している様子であるし、言動からも猜疑心の強さが伝わってくる。
インタビューでは、このような態度をとるようになった理由として猿岩石時代のヒッチハイクを挙げる。この企画で大ブレイクするも後に「やらせだった」などと掌返しを受けたことが大きなトラウマになっているそう。裏切られて傷つくならば、最初から疑おうという意識になったという。

有吉弘行 二億円を貯められたら満足?


そしてインタビューでは、「いつまた人気がなくなるのか」という恐怖がかなり強い印象を受けた。
有吉はこう語っている。「ホントいつも不安なのは、いずれ飯が食えなくなるとか、つらい目に遭うっていう思い(以下略)たぶん口座に二億円とか貯められた時点で、もういいやっておもえるんじゃないかなって」

現在でこそ、数多くのレギュラー番組にも恵まれて安定期ともいえる有吉。しかし2009年時点では、まだそこまでの地位を確立しておらず、かつて経験した栄光からの転落に対する恐怖がかなり大きいことがうかがえる。
今の仕事っぷりからすると、口座に二億円以上貯まっていることは間違いないが、果たして「もういいや」と思っているのだろうか?

MCはできない 有吉弘行の告白


また今の有吉を知った上で、このインタビューを見て驚く点は、有吉がMCや冠番組はできない、やりたくないとの考えを持っていること。
有吉本人は「人付き合いが悪いから、MCとか絶対できないと思うし」と語り、視聴率などで傷つくのが嫌という理由で冠番組も持ちたいとは思わないとの考えを明かしている。

しかしこのインタビューから数年が経ち、有吉はすっかり多くの冠番組を抱えるまでの存在となった。そして結果的に「有吉の冠番組は視聴率が悪くなっている」などといった矢面に立たされることもしばしば。
人気の頂点からの転落を誰よりも知り、再ブレイク後も恐怖や不安を語っていた有吉は今、自身の置かれた立場についてどのような心境を抱いているのだろうか。

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