反町隆史が新・相棒として出演した『相棒シーズン14』。話題性十分のスタートなったが、視聴率は過去に比べて低迷。
「早くも降板か!?」そんな噂も飛び交ったが、最終回を観た限りは次シリーズへの続投もほぼ決定的となった。
頭の切れる曲者キャラ・冠城 亘(かぶらぎ わたる)は、反町の新たなハマり役だと思う筆者にとって、今後の展開が非常に楽しみな終わり方だった。

あの「しょぱかった」入籍会見もこのキャラだったらバカウケだったのに……と、いらん想像をしながら、あの頃を思い出してみた。

破局の噂もあった中での電撃入籍


反町隆史と松嶋菜々子の超ビッグカップルは2001年2月21日に入籍。翌日に入籍会見を行っている。会見場所はフジテレビのスタジオ。詰めかけた報道陣は350人、テレビカメラ40台という盛大なものだった。
直前の1月31日には、2人が共演する翌年のNHK大河ドラマ『利家とまつ』の制作発表会見があったが、そこでは交際については触れずじまい。それどころか、その時点では不仲説や破局の噂も流れていた。それが一転、電撃入籍とあって報道陣が色めき立つ中での会見となった。

松嶋菜々子「反町は理想の人ではない」


「自然な姿を見てほしい」と夫婦揃ってラフな格好で登場。祝福ムードの中、会見は盛り上がるかと思いきや、口数が少ない2人に場の空気は徐々に冷めていくことに……。

出会いは1998年7月からのフジテレビ系ドラマ『GTO』での共演。1年後の99年秋には交際が始まり、松嶋の誕生日の2000年10月13日に反町が婚約指輪を送ったことは語られたが、プロポーズの言葉は「内緒です」と明かされないまま。

反町は松嶋について「家庭的なところに惹かれました」と無難な応え。松嶋は反町について「理想だとは思っていません」とドキッとする発言で笑いを誘ったりもしたが、「嘘のない、すべてにまっすぐなところです」とこちらもそつのない回答。
「自然な姿」を一切見せない通り一遍な受け答えばかりで、詰めかけた記者からは「見出しになる言葉がない」などの不満が出たという。

芸能界の格は反町隆史<松嶋菜々子


芸能リポーターの東海林のり子はこの会見の感想をこう述べている。
「私が2人の記者会見で思ったのは、一見、松嶋さんが控えめに受け答えしていたようで、実は会見の主導権を握っていたのは反町さんではなくて松嶋さんだったこと」
確かに当時の2人は『GTO』をピークに下降線にいた反町と、上昇気流に乗っていた松嶋といった印象。松嶋は2000年10月からのフジテレビ系ドラマ『やまとなでしこ』の主演を務め、最高視聴率34.2%を獲得。一流女優の筆頭となっていた。
反町はCMが1本だったのに対し、松嶋は6本。視聴率、収入ともに松嶋に逆転された中での入籍会見であった。

記者たちはこの「格差」に切り込む気満々だったようだがさらりとかわされ、静かな空気のまま15分ほどで会見は終了となった。
「言いたいことも言えないこんな会見じゃ ポイズン!」と、毒づくのが精一杯だったに違いない……。

21日の入籍日に開催された反町のライブで、反町はステージ上からファンにこう呼びかけたそうだ。

「今日はファンの子の中に、結婚式だというのにライブに来てくれた人がいます。すごく嬉しいです」
これは来場していた松嶋へのメッセージだったらしい。実に憎い演出、もはやドラマである。

誰もがうらやむ美男美女のカップルは、プライベートもドラマチックなのだろうか?
気になるところではあるが、入籍会見同様に秘密主義を貫いているため、ほとんど情報は入ってこない。入ってきた情報といえば、可愛がっていたドーベルマンが思った以上に凶暴だった、ぐらいである。

(バーグマン田形)
※イメージ画像はamazonよりゴールデン☆ベスト 反町隆史
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