好事家を始めとした多くの皆さんの間で話題になっている「岩下の新生姜ミュージアム」。行きたいのはヤマヤマなんですが、二の足を踏む方も少なくないのでは? 理由はただ一つで、場所が遠い。
都内からミュージアムがある栃木市まで行くのは、結構なカロリーだったりするわけで……。

そんな我々に、嬉しい知らせが舞い込んだ! なんと、新生姜ミュージアムが東京へ進出します。岩下食品株式会社は秋葉原のインターネットカフェ「和(なごみ)style.cafe」と手を組み、同カフェにて「岩下の新生姜ミュージアムin秋葉原」を期間限定(3月26日~5月1日の20時まで)で開催!

せっかく東京に来てくれたのだから、行くしかないでしょう。その様子を偵察してきました!

岩下の新生姜だけに「ジンジャー神社」を設置


お店へ足を踏み入れると、いきなり鳥居が出現!
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

よく見ると「ジンジャー神社」って書いてます。なるほど、生姜だけに。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

狛犬が鹿になってますが、これは「IWASHIKAちゃん」という子だそう。一般公募の「狛犬デザインコンテスト」にて選ばれたキャラクターで、角は新生姜でした。


ググッと近付くと、御祭神をはっきりと確認できます。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

この御祭神は「鹿角生姜命(しかつののしょうきょうのみこと)」と呼びます。『岩下の新生姜』原料となる生姜「本島姜(ペンタオジャン)」の効果でみんなの健康の助けになりたい岩下食品は、“食べる”だけでなく“奉る”ことでより新生姜の効果を発揮させよう……と、不思議な発想に行き着きます。本島姜が鹿の角のような形をしていることから「鹿角生姜命」と命名し、“新生姜の神様”として社屋に大切に祀っているそうです。
その後、ミュージアム開館を機に「ジンジャー神社」が建立され、このほど秋葉原にもやって来ました。

ちなみに、絵馬はこんな感じ。

岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

岩下の新生姜と同じフォルムになってるみたいです。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!


興味深いのは、ジンジャー神社のご利益。この辺、しっかり設定されています。
「岩下の新生姜を食べると体が温まります。この健康効果を、即ち“人の心を温める”だと考え、ご利益には『恋愛成就』『夫婦円満』が。また、岩下の新生姜を食べると目が冴えます。
なので『交通安全』『学業成就』も、ご利益にある……かもしれないという感じです(笑)」(岩下食品株式会社・小池貴史さん)

全てが“岩下の新生姜仕様”なコラボルームは、イメージカラーのピンクで包まれた


期間中は、コラボルームも設置されています。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

あらぁ~、部屋じゅうが淡いピンク! これは、岩下の新生姜カラーです。カーペットも壁紙も何もかも、スタッフの女の子たちが自ら頑張って仕上げた一室だそうですよ!

ところで、なんか気になるものが置いてません?
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

「岩下食品」社長であり「岩下の新生姜ミュージアム」館長でもある岩下和了氏の娘さんは、ピンクのアルパカが大好き。そこでこのぬいぐるみメーカーと岩下食品のコラボが実現し、巨大なぬいぐるみ「新生姜アルパカちゃん」が生まれました。ミュージアム内にお子様用の「アルパカ広場」を設置し、このぬいぐるみが子どもたちの相手をしているそうなんです。そんな“ピンクアルパカ”が、秋葉原にもやって来た!

もちろん、本棚も新生姜仕様。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

『魔法少女まどか☆マギカ』が用意されているのですが、これは岩下社長愛してやまない作品だからだそうですよ!
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!


本棚上のフレグランスにも注目。

岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

よく見てください。「Ginger」って書いてません? まさに岩下の新生姜の香りを分析し、シトラスな柑橘系の香りを放ってくれる一品。グッと近付き嗅いだのだけど、全くキツくありませんでした。『岩下の新生姜』に薬膳臭さが全くないのを再現してるし、非常に爽やかです。
「私も自宅に置いてて、仕事終わりに嗅いでスッキリしてます。置いてあるだけじゃ飽き足らず、鼻に持ってって嗅いじゃうくらい(笑)。
香りが全然しつこくないんですよ!」(カフェスタッフの椿さん)
期間中、このフレグランスは全ブースに置いてあるそうです。トイレにもシャワー室にも置かれてました。たしかに取材中、ほのかに柑橘系の香りが漂ってたもの!

このコラボルームは4~6人用で、要予約。でも18~22時の間だけ開放され、自由に見たり居たりできるそうです。

『岩下の新生姜』が効いたコラボメニューをたいらげた


期間中は、いくつかのコラボメニューが展開されます。「岩下の新生姜焼き鳥丼」(540円)、「岩下の新生姜チャーハン」(450円)、「ポテトwith岩下の新生姜タルタル」(370円)など色々あるのですが、私は「岩下の新生姜カルボナーラ」(420円)と「岩下の新生姜めし」(250円)と「ハイサワーwith岩下の新生姜」(280円)をオーダーしたいと思います。

……はい、やって来ました。
こちらは、「ハイサワーwith岩下の新生姜」。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

マドラーがまるまる新生姜になってるじゃないですか! ここにハイサワーを注ぎます。トクトクトクトク……
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

グラスがハイサワーで満タンになったら、ハイサワーと岩下の新生姜が邂逅!
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

では、いただきます! ゴックン。……いいですねぇ。ジンジャーな刺激がハイサワーに染み、ケミストリーが起こってます。なるほど、炭酸と生姜の相性が悪いわけがないもの。そして、たまにはマドラーをかじってみたり。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

おわぁ、イケてるわ!

そして、こちらは「岩下の新生姜めし」。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

これも、おいしい! 生姜テイストが強過ぎずにちょうど良く、それでいて絶妙にアクセントになっている。だから、ずっと食べてられるんです。少し甘みが出て、優しい味になってますね。
「スタッフの間でも、これは大人気なんです。カフェ出店前の試食でみんなが殺到して、全員に行き渡らなかったくらい(笑)」(椿さん)

こちらは、「岩下の新生姜カルボナーラ」。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

上に乗ってるのはベーコンだけじゃないです。中央右の細長いやつは、岩下の新生姜!
「新生姜と乳製品の食べ合わせって、すごくいいんですよ」(小池さん)
食べてみると、相性の良さが存分に活かされていることはわかります。カルボナーラのスープに新生姜のエキスが染みていき、図らずも出現した新感覚はgoodでした。マイルドであり、それでいて特徴的。新生姜が効いてる部分を探して食べたくなっちゃいますもん。結果、これです。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

完食!
ちなみにランチョンマットも、岩下の新生姜とのコラボ仕様でした。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!


禁断の「岩下の新生姜ペンライト」の新バージョンを大量に展開!


今回のコラボ企画では、グッズコーナーにも要注目。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!


スタッフの椿さんが手に持つのは、椿さんご自身がデザインしたという「コラボアルパカ」。衣装が「和style.cafe」の制服と同様の赤いストライプになってます。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

目線を横にやると、噂のブツを発見!
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

禁断の「岩下の新生姜ペンライト」がメチャメチャ展開されているのですが、実はこれはリニューアル品なんです。最大の変化は、グリップが黒からピンクになったこと。これで、ペンライト全体がピンクになりました。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

ストラップが付けられるようになったのも新しい。ファンからのリクエストに応えて完成した『岩下の新生姜ペンライトVer.2』の誕生です!
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!


また、グッズコーナーにはこんな被り物まで用意されています。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

これは販売品ではなく、記念撮影用だそう。この新生姜を被り、Twiitterで「#岩下の新生姜」「#和茶屋娘」「#秋葉原」のハッシュタグを付けアップすると、特典として『おつまみになった岩下の新生姜』がプレゼントされます。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!


もちろん、グッズスペースでは『岩下の新生姜』自体も販売されました。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!


しかもこのスペース、ふと見上げると新生姜のオブジェが展示されてます。
岩下の新生姜ミュージアムが秋葉原にカフェを出店!

「『岩下の新生姜』原料となる生姜・本島姜は、“土掛け”という独自の栽培方法で若くて柔らかい新芽が地表面へと伸びていく形で育ちます。それをオブジェにして表現しました」(小池さん)
たしかに、上に向かってグングン伸びてる!

なぜ、岩下食品は妙なチャレンジをし続けるのか?


ところで、どうして今回のようなコラボが実現したのでしょう?
「当店スタッフのaby(あびぃ)は『岩下の新生姜』がすごく好きで、彼女がTwitterで新生姜のことを語っていたら、岩下社長がフォローしてくださったんです。そこからやり取りが始まり、『コラボしませんか?』とこちらからご提案させていただきました」(椿さん)

今回のコラボに至った経緯はわかりました。でも、今回だけじゃないじゃないですか。なぜ、岩下食品は好事家にばかりウケそうな妙な仕掛けを展開するのか? その真意が知りたい。
「『岩下の新生姜』はスーパーのお漬物売り場で主に展開されていますが、実はお漬物売り場は50代以上のお客様が7割以上を占めているんですね。かつては家庭の食卓にお漬物が当たり前のように出ていましたが、核家族化が進み、お漬物に触れる機会のない方も増えてきた。そこで、若い方にも『岩下の新生姜』を知っていただきたいと考えたんです。しかも、普段の生活の中で親しんでいただきたい。今回のコラボでは、秋葉原にいる若い方や女性の皆様にも興味を持っていただけるのではと思っています」(小池さん)

なるほど。独特すぎる企画を次々に仕掛け続ける理由を、やっと知ることができました。今までは、単に「おもしろ企画を連発する妙な会社だな」としか思ってなかったから!
「当社としては、そう思っていただけるだけで十分です(笑)。ただ、きっかけとしてはそのような思いがありました」(小池さん)

このバックボーンをガシっと受け止め、今日も私は『岩下の新生姜』を食べています。ポリポリポリ……。
(寺西ジャジューカ)