大阪・此花区、JR西九条駅から歩いて20分ほどの千鳥橋エリアは、活気あふれる商店街が広がり、そこから少し離れると古い民家の間に大型のマンションなども立ち並ぶ住宅街で、生活に根差した、まさに庶民派な雰囲気である。
住宅街をぶらぶらするのが好きな私にとってすごく落ち着くエリアなので、天気のいい日に何度か散策したことがある。
安すぎるだろ!あまりに平然とした看板なので危うく見落とすところだった。
チラッと眺めると店内でも食べられるようなので、一体どんなたこ焼きが味わえるのか気になって入店してみた。店内はそれほど広くなく、客席はテーブルの周りに3席あるのみ。ほとんどのお客さんが持ち帰りで利用しているようだ。店内ではジュースも売っており、それもペットボトルが100円、缶が70円という激安価格。撮影許可をもらい、撮らせていただいた。
あっという間に運ばれてきたたこ焼きは、お皿にちゃんと15個並んでいる。
1個1個は小ぶりな印象だが、ソースがかかり青のりが振りかけられたその見た目はザ・たこ焼き。美味しそうである。一口ほおばってみると、ふにゃーっとした食感である。外がカリッとして、完ぺきな球体になっているようなたこ焼きももちろん好きだけど、そういうのじゃない家庭の味わいだ。
ソースは甘めだがさっぱりしていてポンポンといくらでも食べられる。もちろん、ちゃんとタコも入っており、キャベツや紅しょうが、ネギの味もしっかりする。
東京でいう駄菓子屋さんのもんじゃ焼きに近い、おやつ感覚でいただけるたこ焼きだと思う。100円で買った炭酸飲料との相性がまた最高!
お昼時ということもあって持ち帰りのお客さんがひっきりなしにやってくる。200円で30個購入していく方が多かった。申し遅れたが税込み価格である。容器や包装用のアルミホイルも含めてこのお値段とは本当に頭が下がる。
お忙しい中お話を伺うと、看板は出ていないが「甘栄堂」というのがこのお店の屋号で、創業50年ほどになるそう。「それにしても安いですねー」と言うと「そうなんです!安いでしょー」とはにかむ店主さんであった。
さらに西九条エリアにはもう一つ100円たこ焼きが存在するという。近畿・中国・四国地方に展開するスーパーマーケット「ラ・ムー」に併設された「ファーストフード パクパク」という店で食べられるそうなのだ。
ちなみに「ラ・ムー」はとんでもなく安いスーパーとして有名。店内ではコロッケなどの惣菜が数十円という驚きの価格で販売されていた。
「ラ・ムー 此花店」の建物の一角が「ファーストフード パクパク」になっており、確かに100円でたこ焼きが販売されている。
こちらは100円で6個入りとなっているが、さきほどの「甘栄堂」に比べると1玉がかなり大きい。
ソースはどろっとした濃厚なもので、たくさん振りかけられたかつお節も嬉しい。こちらも「たれぱんだ」系の食感ではあるが、まろやかな味わいの中に大きめのタコがきっちりと存在感を放っており満足の一品。
私の後に買いに来たおじさん二人組は100円たこ焼きをそれぞれ1パックずつ買い、スーパーの前のベンチで昼酒を飲んでいた。最高のおつまみ選球眼である。
此花区が誇る2大100円たこ焼きをお土産に持ち帰り、友人たちに食べ比べてもらったところ、「甘栄堂の方は子どもも喜びそうな味だ!」「パクパクのたこ焼き、妙に旨いなあ」「甘栄堂がおやつで、パクパクの方はおかずって感じかも。どっちもそれぞれの美味しさがあるね」などの声があがった。
確かに甘栄堂のたこ焼きは50円で7個という買い方もでき、子どものお小遣いで手が届く。
庶民の味方「100円たこ焼き」、大阪にお越しの際はぜひご賞味あれ!
店舗情報:
「甘栄堂」
住所:大阪府大阪市此花区高見2-7-14
営業時間: 10:00~18:00ごろ
定休日:不定休
「ファーストフード パクパク 此花店」
住所:大阪府大阪市此花区西九条7-1-36
営業時間: 10:00~19:00
定休日:なし
(スズキナオ)
住宅街をぶらぶらするのが好きな私にとってすごく落ち着くエリアなので、天気のいい日に何度か散策したことがある。
あてもなく適当に右折左折を繰り返して歩いていると、「たこ焼き 15個100円 7個50円」と書かれた看板が目に入った。一度はへぇーと思って通り過ぎたのだが、「ん?15個100円!?」と驚いて引き返した。

安すぎるだろ!あまりに平然とした看板なので危うく見落とすところだった。

たこ焼きだけでなく、ジュースも激安
チラッと眺めると店内でも食べられるようなので、一体どんなたこ焼きが味わえるのか気になって入店してみた。店内はそれほど広くなく、客席はテーブルの周りに3席あるのみ。ほとんどのお客さんが持ち帰りで利用しているようだ。店内ではジュースも売っており、それもペットボトルが100円、缶が70円という激安価格。撮影許可をもらい、撮らせていただいた。

あっという間に運ばれてきたたこ焼きは、お皿にちゃんと15個並んでいる。

1個1個は小ぶりな印象だが、ソースがかかり青のりが振りかけられたその見た目はザ・たこ焼き。美味しそうである。一口ほおばってみると、ふにゃーっとした食感である。外がカリッとして、完ぺきな球体になっているようなたこ焼きももちろん好きだけど、そういうのじゃない家庭の味わいだ。
重力に負けてくたーっとした姿はどこか「たれぱんだ」のようで愛しい。
ソースは甘めだがさっぱりしていてポンポンといくらでも食べられる。もちろん、ちゃんとタコも入っており、キャベツや紅しょうが、ネギの味もしっかりする。

東京でいう駄菓子屋さんのもんじゃ焼きに近い、おやつ感覚でいただけるたこ焼きだと思う。100円で買った炭酸飲料との相性がまた最高!

お昼時ということもあって持ち帰りのお客さんがひっきりなしにやってくる。200円で30個購入していく方が多かった。申し遅れたが税込み価格である。容器や包装用のアルミホイルも含めてこのお値段とは本当に頭が下がる。
お忙しい中お話を伺うと、看板は出ていないが「甘栄堂」というのがこのお店の屋号で、創業50年ほどになるそう。「それにしても安いですねー」と言うと「そうなんです!安いでしょー」とはにかむ店主さんであった。

まだある!大阪の激安たこ焼き
さらに西九条エリアにはもう一つ100円たこ焼きが存在するという。近畿・中国・四国地方に展開するスーパーマーケット「ラ・ムー」に併設された「ファーストフード パクパク」という店で食べられるそうなのだ。
もちろん行くしかない。
ちなみに「ラ・ムー」はとんでもなく安いスーパーとして有名。店内ではコロッケなどの惣菜が数十円という驚きの価格で販売されていた。

「ラ・ムー 此花店」の建物の一角が「ファーストフード パクパク」になっており、確かに100円でたこ焼きが販売されている。

こちらは100円で6個入りとなっているが、さきほどの「甘栄堂」に比べると1玉がかなり大きい。

ソースはどろっとした濃厚なもので、たくさん振りかけられたかつお節も嬉しい。こちらも「たれぱんだ」系の食感ではあるが、まろやかな味わいの中に大きめのタコがきっちりと存在感を放っており満足の一品。

私の後に買いに来たおじさん二人組は100円たこ焼きをそれぞれ1パックずつ買い、スーパーの前のベンチで昼酒を飲んでいた。最高のおつまみ選球眼である。
此花区が誇る2大100円たこ焼きをお土産に持ち帰り、友人たちに食べ比べてもらったところ、「甘栄堂の方は子どもも喜びそうな味だ!」「パクパクのたこ焼き、妙に旨いなあ」「甘栄堂がおやつで、パクパクの方はおかずって感じかも。どっちもそれぞれの美味しさがあるね」などの声があがった。
確かに甘栄堂のたこ焼きは50円で7個という買い方もでき、子どものお小遣いで手が届く。
私の通学路にこの店が無かったのが悔やまれる。後日、実際に子どもたちがこのお店の前でたこ焼きを買っている姿を見かけた。きっと子どもたちのためにもこの価格を守り続けているんだろうなーと思った。
庶民の味方「100円たこ焼き」、大阪にお越しの際はぜひご賞味あれ!
店舗情報:
「甘栄堂」
住所:大阪府大阪市此花区高見2-7-14
営業時間: 10:00~18:00ごろ
定休日:不定休
「ファーストフード パクパク 此花店」
住所:大阪府大阪市此花区西九条7-1-36
営業時間: 10:00~19:00
定休日:なし
(スズキナオ)
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