スチャダラパーの「主張」
80年代にラップ/ヒップホップというものがある、と知ったころのイメージというのは、黒人がちょっとコワモテ風に、「YO!」とやって、アジテーション要素強めのメッセージを送るもの、というイメージがあった。そこにはアメリカの人種問題が根っこにある。そういうもんだと思っていた。だから、日本では本質は理解できない部分もあるかな、とも思っていた。
そこにスチャダラパーである。オモロラップである。歌詞(ライム)も、当時のチャラい奴らやミーハーな流行をちょっと皮肉るようなものに、植木等の「オイース」などをからめてくる。
パンク歌手とも、尾崎豊らメッセージシンガーとも違う、スチャダラな主張。とても、心地よかった。痛快だった。
『冗談画報』に戻る。いよいよパフォーマンスもクライマックスになったところで、
<♪テンテンテーンテテーン、テンテンテーンテテーン>
『太陽にほえろ』のテーマのイントロが流れ始めた。のちで言うところの、「キターーーーー」状態である(当時はネット掲示板もまだなかったが)。
そしてそのまま、
<♪テレテーーテテテーーテレテーーテテレテーレテー>