90s

「ギャグ漫画」が主役を張っていた90年代 どんな作品があった?

現代は「ギャグ漫画冬の時代」。というか、あらゆる漫画にギャグの要素が散りばめられた結果、ギャグ漫画という独立したジャンルが成立しづらくなっている。
さらに業界的に言えば、雑誌の中においてギャグ漫画は名脇役として存在感を放っているが、コミックスという単体商品になりづらい、なっても売れない、アニメ化やゲーム化もしづらい……。このような事情があるため、出版社的にもあまり積極的に推さなくなった。(『聖☆おにいさん』『テルマエ・ロマエ』のようなストーリのあるギャグは別だ。いわゆる四コマ系)

アングラから主役に躍り出たギャグ漫画


そんな今から見れば信じられないが、遡ること20年前の90年代は、ギャグ漫画が刺身のツマを超え、堂々の主役を張っていた時代があった。それらは「不条理マンガ」というジャンルでくくられ、お笑い芸人やミュージシャンなど、いわゆる“尖ったセンス”層の支持も受け、時代の寵児となっていった。
漫画史的にさかのぼれば、古くは60年代のつげ義春、70年代の蛭子能収ら『ガロ』勢を中心に「不条理」「シュール」と呼ばれる作品が脚光を浴びることはあった。谷岡ヤスジら「ナンセンス」漫画も含まれたかもしれない。ただ、あくまでコアな漫画好きに支持されるアングラ的な存在だったといえよう。
「ギャグ漫画」が主役を張っていた90年代 どんな作品があった?
最近は他分野で人気の蛭子能収

だが80年代以降のブームは、一般の若者層にまで“降りて”きたものだった。おもに『ビッグコミックスピリッツ』『ヤングマガジン』『ヤングジャンプ』などメジャー青年誌を舞台に、同時多発的に「不条理漫画家」と呼ばれるような若手作家の一群がヒットを飛ばすようになったのだ。

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