よく流れる不仲話であるが、織田裕二と柳葉敏郎の不仲説については、一度は耳にしたことがある人も多いだろう。
大人気シリーズ「踊る大捜査線」で青島、室井役として1997年に初共演して以降、不仲がささやかれ続けてきた。
織田裕二にダメ出しされた柳葉敏郎
ことのきっかけはドラマ版「踊る大捜査線」にて、織田が柳葉に対して演技のダメ出しをしたこと。柳葉は後に新聞で連載していたコラムで、「自分なりに室井を探りながら演じてきた。なのに、主役の青島刑事を演じる織田君に『それ違うんじゃない』って言われてね。それで「ぶっちん」きましてね。」と告白している。
確かに織田は作品作りにのめり込んで作るタイプであり、監督や他の俳優にも意見を言うことで知られている。織田にしてみれば、いつも通りといったところだが、柳葉はそれが気に入らなかったのだろう。
また、同連載で柳葉がプロデューサーに「室井を劇中で殉職させて欲しい」と頼んだとも明かしており、この不仲説の信ぴょう性を高める結果となってしまった。
その後も「踊る大捜査線」が映画化されるたびに、様々な週刊誌で「柳葉が織田にお前一人の映画じゃない!と怒鳴った」「織田が柳葉を突き飛ばした」「現場では口もきかないし目も合わさない仲」……など、二人の不仲に関するゴシップが取り沙汰された。
柳葉敏郎と織田裕二の不仲説の真相は?
しかし、2012年に公開された「踊る大捜査線FINAL」の撮影に入る際、織田と柳葉は監督やプロデューサーを交えて食事会をしたという。その時に柳葉が織田に「最後なんだしお互いに頑張ろう」と声をかけ、最初は無愛想だった織田も最後には打ち解けていったと当時の『週刊文春』が報じている。
また、「踊る大捜査線FINAL」公開前には、織田と柳葉の対談が実現している。この時織田は「柳葉さんが『ここはちがうんじゃないか?』と言うとスタッフに緊張感が走るし、僕も青島の視点だけでは気づかなかった事に気づかされる」と柳葉への思いを語り、柳葉は「元々はバラエティ好きだから湾岸署の雰囲気が好きで入りたかった。
こうして当事者の話を振り返ってみると、不仲というよりもお互いがそれぞれ高いプロ意識を持って役柄を演じた結果、不仲説が一人歩きしたように思える。
15年間本気ぶつかり合ってきた二人だけにしか分からない世界があるのかもしれない。
踊る大捜査線 vol.5(第8話 第9話) [レンタル落ち]