気温との合計値が50度以上
屋外にある市民プールや学校のプールの場合、最低水温は22度が一つの基準とされる。さらに気温との合計値が50度以上という基準も存在する。この場合、水温22度だとしたら、気温は28度以上が必要になる。
水は空気に比べて熱伝導率が20倍以上もあるので、冷たい水に長時間入っていると急激に体温が奪われてしまう。適度に休憩時間が設けられているのはそのためだ。快適に過ごせる水温となると、28~30度あたりとなるだろう。
ただし、競泳を行う場合、条件が異なる。激しい運動で体から大量の熱が発せられるため、水を通して熱を逃す必要がある。そのため、水温は少し低い26度前後がベストだという。
(下地直輝)
参考文献
日本水泳連盟編「水泳コーチ教本:第三版」(大修館書店)
「世界大百科事典」(平凡社)