1990年に全米で放映された「ツイン・ピークス」は、映画界では奇才と呼ばれ独特の世界観で人気のあったデビッド・リンチが手掛けたドラマ。日本では、WOWOWが開局の目玉ドラマとして91年から放映開始。熱狂的に迎えられた。
デビット・リンチを日本で有名にした異色ドラマ
これまで日本でブレイクした海外ドラマは「24 -TWENTY FOUR」「アリー my Love」「セックス・アンド・ザ・シティ」などあるが、その中でも「ツイン・ピークス」もそのひとつ。
ドラマが始まった当時、映画ファンの間では人気があったものの、デビッド・リンチの名前は一般的ではなかった。しかし、この不条理ミステリーはその世界観が受け入れられたのか、日本でも社会現象になるほどの話題になった。
正義も共感もない…病んだドラマ「ツイン・ピークス」
舞台は、ワシントン州の田舎町ツイン・ピークス。ローラ・パーマーという女性の死体がビニールに包まれて発見された。
この事件がある未解決の殺人事件と関連があるとして、FBI捜査官クーパー(カイル・マクラクラン)がツイン・ピークスにやってくる。この田舎町には秘密が多く、人々は病んでおり、誰もが容疑者のようだ。クーパーは真実に辿りつけるのか……というのが物語の概要である。