芸能人の不倫ネタが続いている今年。人気がある芸能人は、時に同情票が集まり、時には反発が数倍にもなる。
特に不倫発覚後の対応次第で、干されるか味方を増やすかが決まるともいえる。

月収約1億?山田邦子の全盛期


一時期、バラエティ番組で毎日のように見かけた矢口真理もベッキーも、不倫発覚後は表舞台への完全復帰を果たしていない。しかし矢口やベッキー以前に、同じく不倫問題で視聴者から反感をかい、テレビからすっかり干されたのが、山田邦子である。

山田邦子は1981年のデビュー以降、80年代から90年代前半にかけて女優、お笑い、モノマネ、司会などで大活躍した。ビートたけし、明石家さんま、島田紳助らの人気を決定づけた伝説の高視聴率お笑いバラエティ番組『オレたちひょうきん族(フジテレビ系)』に女性芸人として唯一レギュラー出演し、自分のコーナーももっていた。
その後も、人気番組に起用され、『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ(フジテレビ系)』など、冠番組を増やしていった。1988年から8年連続でNHKの「好きなタレントNo.1」をキープ。1994年は、週14本のレギュラー番組をもつ超売れっ子としてテレビ界に君臨した。

女芸人ブームと言われて久しい現在、久本雅美、大久保佳代子、近藤春菜、柳原加奈子、友近、いとうあさこら、人気の女芸人は何人もいるが、ハシリは邦子であり、“やまだかつてない”人気と支持率をもっていた。しかも、本人がテレビ番組で「最高月収が1億円ぐらいあった」と語っていたようにギャラも規格外だったのだ。

突然テレビから姿を消した山田邦子


『唯一天下をとった女芸人』と称された邦子だが、95年を境に仕事が激減。週刊誌のバッシング記事が続いて人気も凋落し、テレビから姿を消した。
2015年、邦子が『サワコの朝(TBS系)』に出演した際、テレビの露出が減った原因を「出過ぎてブームが終わった」「『あいつばっかり』とみんなが悔しがり、かなり激しいブロックにあった」と語ったが、実際はどうなのだろうか。

山田邦子が干された原因とは!?


95年のNHK大河ドラマ『八代将軍吉宗』の吉宗の生母・浄円院役に抜擢されたが、視聴者に不評だった。また、同年にスタートした昼の帯番組『山田邦子のしあわせにしてよ(TBS系)』が期待を裏切り低視聴率だったことも人気凋落のきっかけには違いない。

しかしそれよりも、写真週刊誌『FOCUS(フォーカス)』で、妻子ある男性との不倫をスクープされたことが決定打だろう。

ただでさえ不倫は許されないにも関わらず、「結婚願望が強く、もてないキャラ」の邦子の不倫はイメージと真逆ゆえに視聴者の嫌悪感を煽った。さらに、芸能レポーターに追い回されて嫌気がさしていた邦子は、芸能レポーターの井上公造にぶちギレた。「お前、もてないだろう」「バカじゃないの」などと罵倒したシーンが繰り返しワイドショーで放送され、好感度も人気も急降下した。
SNSがない時代、タレントと一般視聴者を結ぶのは、芸能記者やレポーター、ワイドショーや週刊誌などのマスコミ。言い訳も主張する場もない環境で、マスコミを敵に回したため、干されるのは当然の結果だったかもしれない。

略奪婚の山田邦子、豪邸で悠々自適な暮らし?


レギュラーのテレビショッピング番組以外で顔を見る機会はめっきり少なくなったが、2000年には不倫相手の番組制作会社社長との愛を実らせ結婚。都内の一等地に8億円の豪邸を購入。仕事が激減しても、莫大な蓄えもあるだろうし、夫は会社社長、お金に困ることはないはずだ。
2007年には乳がんが発覚したが、摘出手術と放射線治療でがんを克服。その後、お笑いライブや舞台などのタレント活動のかたわら、がん早期発見の啓もう活動や講演、本の執筆など、精力的に活動をしている。

長いことテレビから姿を消していたヒロミは、再ブレイクした。
不倫問題、井上公造罵倒問題のほとぼりがさめた今、邦子の再ブレイクはあるのだろうか。
(佐藤ジェニー)

※イメージ画像はamazonよりこんなはずじゃなかった
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