コロッケが大好きすぎて、たまに無性に食べたくなります。しまいには、視界がこんな感じになって。

車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

コロッケまみれの列車! しかし、錯覚ではありませんでした。現実世界で、実際にこんな列車が走ってるのだから。

つり革を食べたくなっちゃう


これは、関東鉄道竜ケ崎線(茨城県龍ケ崎市)を走る「コロッケトレイン」。以前、コネタでもご紹介した「日本コロッケ協会」とのコラボで誕生した列車のようです。運行は9月6日からスタートしており、すでにご存知の方も多いかもしれません。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

表から見ると、そんな様子はおくびにも出してないんですけどねぇ……。心の準備をしないまま乗り込んで、いきなりこんなつり革だったら仰天です。

車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

もしくは、食べたくなっちゃうかもしれない。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

「10月2日から開催される『全国コロッケフェスティバル』の開催地は龍ケ崎市です。今回は第4回なのですが、第1回も龍ケ崎市でした。実はその頃から、竜ヶ崎線をコロッケでいっぱいにしたいなぁと考えていたんです」(日本コロッケ協会・竹内琢俊さん)
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行


龍ケ崎市は17年前よりコロッケによる街おこしを実施しており、だからこそ同市を走る竜ヶ崎線もコロッケに関してはやぶさかではない。例えば、開業115周年を果たした昨年からは1日乗り放題の「竜鉄コロッケ フリーきっぷ」(500円)を発売しているし。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

なんとこのフリーきっぷ、「コロッケクラブ龍ケ崎」の加盟店で利用できる“コロッケ割引券”(150円分)付きなんです。


だからこそ、「コロッケトレイン」の企画にもノリノリ!
「反対意見などは一切出ませんでした。社内の職員も笑いながら企画は進んでいったという(笑)」(関東鉄道株式会社・吉田一啓さん)

ポテトコロッケとクリームコロッケが揃い踏み


実は、コロッケトレインは本日(9月17日)より完成形です。昨日までは、つり革に縦向きの小判型コロッケ(ポテトコロッケ)しか付けられていなかったから。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

しかし、本日運行のコロッケトレインより横向きの俵型コロッケ(クリームコロッケ)も付けられています。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行


というわけで、昨日には設営作業が急ピッチで進められました。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

このコロッケの正体は、食品サンプル。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

これを2つに割って、
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

つり革を挟んだ状態で接着する。

車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

こうして、コロッケトレインにポテトコロッケとクリームコロッケが参上です!

この列車には、それ以外にも見どころ多し。車内には“コロッケステッカー”がこれでもかと貼られているし。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

コロッケそのものの写真も異常に目につきます。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

ここなんか、コロッケの写真を並べて「コロッケ」って文字にしてるもの!
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行


車内をくまなく探すと、もしかするとハート型のつり革を見つけることができるかもしれません。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

ハート型つり革を持った姿を自撮りし、
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

竜ケ崎駅窓口に提示すれば「ハートのつり革証明書」がもらえるらしい。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

よく見ると、この付近ではコロッケがハート型に配されてました。

車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

「竜ヶ崎線は日本初・ワンマン運転の列車です。そして、コロッケでいっぱいにした列車は世界初でしょう!」(関東鉄道・吉田さん)

乗ったらコロッケだらけで「なんだ、これ!?」


コロッケトレイン自体はすでに話題になっているので、今までにいくつかの反響が寄せられているようです。
「先日も『いつ走ってるんですか?』というご質問をいただきました。また、知らずに乗ったお父さんとお子さんがつり革を見て『なんだ、これ!?』と驚いている場面にも遭遇しました(笑)」(関東鉄道・吉田さん)
竜ヶ崎線は3両が運行されており、そのうちの2両が“コロッケ仕様”になります。始発~朝9時までは2両つながったまま走行し、それ以降は1両で走るとのこと。要するに、3分の2がコロッケトレインです。

さて、そろそろ設営作業も終了した模様。
じゃあ、皆さんで記念撮影しましょうか!
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

この時、皆さんには“コロッケの被り物”を装着していただいています。コロッケフェスティバルには県内・県外から名物コロッケ店が35軒大集合するのですが、龍ヶ崎コロッケブースに行くと記念撮影用にこの被り物を貸し出してくれるそうです。

龍ケ崎市イチオシの「ライスクリームコロッケ」がおいしすぎる


それにしても龍ケ崎市は、なぜこんなにもコロッケが盛んなのか? そこで、コロッケによる街おこしの火付け役である「チャレンジ工房 どらすて」の吉田京子さんに話を伺いました。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

「本当に思いつきでした。今から60年くらい前、この辺にあったコロッケ屋さんで部活の帰りにコロッケを食べてて。その匂いと思い出が忘れられなかったのね……。
それで、この町に元気がなくなっちゃった時(17年前)に『やっぱりコロッケだなぁ』って思っちゃったんです」(吉田さん)

とは言え我流でコロッケ作りに取り組んだため、当初はおいしいコロッケを作れなかったそう。しかし、いつしか全国に名を馳せるほどの味になり、2014年開催「ご当地メシ決定戦」では見事に龍ヶ崎コロッケが優勝をゲットしています!
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行


では、せっかくの機会だからコロッケをいただいちゃいましょう。同市の“今季イチオシ”である「ライスクリームコロッケ」(150円)と「はんぺんコロッケ」(130円)を、実際に食してみました!

●ライスクリームコロッケ
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

中に入っているのは、ごぼうとレンコンと舞茸と米粉。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

一口目、ごぼうの風味がガツンと来ます! メチャメチャ具だくさん。優しい味なのに、インパクトがある。ソースなんて不要だし、飽きが来なそうな普遍性を感じる。このコロッケを嫌いと言う人はいないんじゃないでしょうか……? 毎日食べたいタイプのコロッケです。

●はんぺんコロッケ
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

はんぺんと玉ねぎ、そしてアクセントとしてエビが入っています。
車内がコロッケでいっぱいの列車「コロッケトレイン」運行

鼻に抜けるエビの香りはお見事! 玉ねぎとの相性もグッドです。感覚としては、シュウマイに近いかもしれない。このコロッケは、特にオカズっぽいな~と感じました。

龍ケ崎コロッケは、バリエーションが豊富です。角煮が入ってたり、ホタテが入ってたり、りんご風味だったり、色んなコロッケがたくさん!
「欲張りなんだよね、きっと。『一個だけだと飽きられちゃうんじゃない?』っていう発想で(笑)」(吉田さん)


コロッケトレインに乗って会場へと向かい、様々なコロッケを一挙に体験することができる「コロッケフェスティバル」。
それでいて、コロッケトレインは実は2月末まで走り続ける予定だそうです。
(寺西ジャジューカ)