メル・ギブソンといえば、『マッドマックス』でデビューし、『リーサル・ウェポン』というヒット作に出演。『ブレイブハート』でアカデミー賞監督賞を受賞した偉大な俳優であり映画監督……なはずなのだが、そんな自身の90年代の輝かしい栄光を、彼は自ら放り投げてしまった。

それは彼が自分自身をコントロールできないほど、メンタルに問題ありだからかもしれない。

酒癖の悪さで栄光を台無しに!


酒癖が悪いメルは、飲酒運転とスピード違反をした際に逮捕され、加えて人種差別発言をして大問題になったのだ。飲酒運転と差別発言をセットにしてさく裂させるなんて、ワイルドすぎる! その後に「酒を飲むと間違いを犯してしまう」と反省して見せたものの、お次はDV疑惑が浮上してしまった。

ジョニー・デップに負けないDV大騒動!


メルは長年連れ添った最初の妻と離婚したのち、ロシア人歌手と再婚しているが、この二人目の夫人が「メルからDVを受けた」とし、彼の暴言と暴行の証拠となるテープが流失した。元妻は「メルはDVなどしない」と証言しているようだが、この騒動で内定していた出演作が飛んでしまった。

親友ジョディが荒療治で救ったメルのキャリア


捨てる神あれば拾う神ありで、メルを心底心配する親友の女優ジョディ・フォスターは、自身の監督&主演作『それでも、愛してる』にメルを主演級で出演させた。しかし、メルが演じた役は、ぬいぐるみを手放さない完全にメンタルやられている中年男であり、ジョディが親友として映画で荒療治でもしているのかという印象も受ける……。

騒動を受けて4年間ほど、映画界から消えていたが、その後は毎年1作ずつ映画には出演するようになったメル・ギブソン。御年60歳、還暦とはいえ、役者はまだまだ活躍できるのだから、せっかくの偉大なキャリアを無駄にしないように、暴れん坊伝説にはそろそろ終止符を打つべきかもしれない。
(れおなるど)

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