韓国には演技派俳優と呼ばれる役者は数多くいるが、スター性を兼ね備えた演技派としては、彼の右に出る者はいないかもしれない。
韓国四天王になったイ・ビョンホン
イ・ビョンホンは1991年に俳優デビューすると、1992年のドラマ「明日は愛」で早くも人気を博し、映画「誰が俺を狂わせるのか」(95年)などでは各映画賞の新人賞を獲得した。このように日本で韓流ブームを迎える前に、既に韓国内で大人気だったビョンホン。
日本で注目を浴びたのは、ドラマ「冬のソナタ」のヒットで訪れた韓流ブームから。女性たちは第二のペ・ヨンジュン級のスターを探そうと韓国ドラマに夢中になり、イ・ビョンホン出演の「美しき日々」「オールイン 運命の愛」等が話題になる。
そしてイ・ビョンホン、ソン・スンホン、ウォンビン、チャン・ドンゴンが韓国四天王と呼ばれるようになった。
立て続けにハリウッド映画のオファー
その後もイ・ビョンホンは精力的に映画に出演し続けて、ファンを楽しませ続けた。同じ時期に爆発的な人気があったペ・ヨンジュンはかなり出演作を吟味していたが、ビョンホンは現代劇、時代劇、アクションと様々な映画で活躍をした。
そして「G.Iジョー」でハリウッドデビューすると、「REDリターンズ」「ターミネーター:新機動ジェニシス」と出演作を重ね、アカデミー賞授賞式のプレゼンターも務めた。日本では今年1月に公開された「マグニフィセント・セブン」にも出演し、デンゼル・ワシントンらと共演している。
ビョンホンがハリウッドに好かれる理由
韓国スター俳優の中で、彼だけがハリウッドに選ばれたのはなぜだろう。それはまず、英語が堪能であることがあげられる(フランス語も話せるらしい)。これはハリウッド映画に出演するには必須だ。
英語で演技ができることはもちろん、撮影後も出演者にはプロモーション活動が待っている。そのプロモーションでテレビや雑誌の取材で、きちんとした英語で受けられるというのは強い。
そしてビョンホンはアクションもできる。
ビョンホンのハリウッド活動、今後の課題
ビョンホン自身は謙虚に、アジアのマーケットを意識して自分をキャスティングしているのではないかと語ったこともあったようだが、何度もオファーが来るということは、それだけではない。
彼には俳優としての魅力があると同時に、人間性も良かったのだろう。だからこそオファーが途切れることがないのだろう。
今後は、アクションだけでなく、コメディやラブストーリーなどでもイ・ビョンホンのハリウッド映画を見たい。せっかく演技力があるのだから、その力をハリウッドに見せつけてほしいのだ。
(れおなるど)
※イメージ画像はamazonよりイ・ビョンホン 20th Anniversary ~HIP KOREA 完全版~(初回限定生産商品) [DVD]