新宿駅がダンジョンだというのは、もはや周知の事実となりつつある。実際、『新宿ダンジョン』という「新宿駅とその地下に広がる通路をモチーフにした、ダンジョンRPG」がニンテンドー3DS向けのゲームソフトとして販売されたり、同名のアプリゲームがヒットしたりしている。だが、最近では新宿駅だけでなく、渋谷駅のダンジョンっぷりも注目を浴び始め、Twitterでも「あれはほんと酷いよな」と話題になっているようだ。

ベビーカーを押しての乗り換えは渋谷駅では無理!?


Twitterユーザーの@shin_ver0さんが「俺は…俺はただ…ベビーカーのまま乗り換えがしたいだけなんだよ………」という悲し気なコメントともに渋谷駅構内立体図の画像をツイートし、そのツイートはたちまち拡散された。なんとなく感じてはいたが、図で見たことで改めて渋谷駅のダンジョンっぷりに気付かされた人が多いようで「まさかここまでだったとは」「ま、魔界都市渋谷や!」「マップ無しでこの迷宮に挑むのはちょっと……どうしてこうなった?」との声が上がった。




しかもエレベーターを使用しなければならないベビーカーや車イス利用者は、一般の人よりもかなり大変になるようで「ほんと、ベビーカーだと入った改札側にエレベーターなくて片手に赤子、片手にベビーカーと荷物下げてアホみたいな段数上らされたり、基本的に二本足で歩ける人むけにしか作られてないと思い知らされる」「階段が登れなくなった父の晩年も、外出時のルート選定が大変だった。エスカレーターの手前が5段くらい階段になってる、とかでも、無理なときは無理」との指摘も受けていた。

2大ダンジョン、渋谷駅と新宿駅の違い


渋谷駅は、同じくダンジョンである新宿駅に比べバリアフリー化を要求する声が大きい。なぜこういった現象になるのかと言うと、新宿ダンジョンの特徴が「とにかく広いこと」で、渋谷ダンジョンの特徴が「上下運動が激しい」ことが理由のようだ。

「新宿は平面的に、渋谷は立体的に複雑な印象」「複雑さは新宿駅。渋谷駅は疲れる」「渋谷駅は地下通路を把握すれば、それほど複雑では無い。ただ、上下移動を階段とエスカレーターを使わずにエレベーターに限定した際に難易度がとんでもなく跳ね上がる」といった分析がされている。