ワンオク、アジカンから、WANIMAら話題の新人までRIJF2016 最終日/ライブレポート
ASIAN KUNG-FU GENERATION

■【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016】ライブレポート
2016.08.14(SUN)at 茨城県 国営ひたち海浜公園
(※画像5点)
(C)ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016

午前中のPARK STAGEを満杯にしたのは、自分の音楽スタイルを盆地テクノと名付けている岡崎体育。「ただいまー! ROCK IN JAPAN!」という呼びかけにオーディエンスは「イエーイ!」と素直に応える。
それに対して「何がイエーイじゃ! はじめてじゃ!」と一喝。軽快なMCとパフォーマンスでどんどん会場をのせていく。口パクであることをばらしたり、コール&レスポンスをわざと長くしたりして会場も大笑い。MVのあるあるを集めた斬新なMVを制作し、注目を浴びた曲「MUSIC VIDEO」では、一層声援が大きくなる。さらにペンギンのてっくん(パペット)と友情についてほのぼのとした雰囲気で歌い始めるのに、途中で“バンドざまぁみろ”と挑発する「FRIENDS」や未発表曲を披露。岡崎体育は「来年はGRASS STAGEで会いましょう!」と言い残し、風のように去っていった。彼のライブを魅せる手腕にオーディエンスもすっかり満足し、「おもしろかった!」という声があちらこちらから起こっていた。

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岡崎体育

WING TENTを熱気につつんだのは3人組バンド、ヤバイTシャツ屋さん。本編が始まる前に歌詞の意味が分かるようにと、彼らが住む大阪の地名について手書きの地図を使って説明。本編に入ると、こやま(Vo.&Gt.)が「ただいまー! ROCK IN JAPAN! はじめてじゃ!」と、彼らと交流がある岡崎体育(こやまがMVの監督を務めた)が先ほど行ったステージで告げたセリフを反復する。そして先ほどの地名紹介が生かされる「喜志駅周辺なんもない」や“ネコ飼いたいー!”と絶叫しまくる「ネコ飼いたい」など、強烈なナンバーが続いて会場はカオスな空気になっていくが、オーディエンスが全力で楽しんでいるのが伝わってきた。彼らは今秋メジャーデビューが決定していて、今後の展開が非常に気になる。


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ヤバイTシャツ屋さん

大勢の人が集まったGLASS STAGEにスキャットマン・ジョンのSEで元気に飛び出て来たのは熊本出身の3人組WANIMA。彼らはオーディエンスに「6万7千人とウェーブをやりたい」と申し出て、会場の前方からウェーブが起こった。大型ビジョンにステージ前方から撮ったウェーブの映像が映ると、その迫力にメンバーも大喜び。「オドルヨル」や「BIG UP」のように艶っぽい歌詞で激しい曲では、会場中が飛び跳ねて大いに盛り上がる。また、天国へ行った祖父に向けて作ったという「1106」や、最新シングル曲「ともに」など、熊本地震で傷ついた人たちの心に寄り添う楽曲も印象的だった。最後にKENTA(Vo.&Ba.)が告げた「日本にも、WANIMAおること、忘れんでね!」という言葉がずっしり響いた。

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WANIMA

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ONE OK ROCK

WANIMAの後にGLASS STAGE に登場したのは、ROCK IN JAPAN FESTIVALに2年ぶりに戻ってきたONE OK ROCK。「3xxxv5」でドラマティックに始まり、それまでの空気が一変した。海外でのライブ活動を精力的に行っている4人は、パフォーマンスも演奏も鋭さを増していっている。「Clock Strikes」などオーディエンスも一緒に歌う曲では、4人の力によって引き上げられているような感覚になる。バラード曲「Wherever you are」では、最初Taka(Vo.)がToru(Gt.)のギターの伴奏だけで歌い上げる。シンと静まる会場にTakaの柔らかく切ないボーカルが広がり、次第にオーディエンスのコーラスも加わっていく。
そして映画『るろうに剣心』のテーマソングにもなった「The Beginning」と「Mighty Long Fall」でたたみかけていく。フィナーレは「完全感覚Dreamer」。どんどんスケールの大きな存在になっていく彼らだが、この曲を聴くと以前と変わらぬ近さを感じた。最後にTakaが放った「ロックが帰ってきたぞ!」という叫びにしびれる。人を励ましたり、喜びを共有するのはもちろん、怒りやどうにもならない気持ちもプラスのエネルギーに変える。そんなロックが持つ力を改めて感じさせるステージを、彼らは見せてくれたのだと思った。
(取材・文/桂泉晴名)

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