
冒頭では、モタリケがボマー達に捕まっているシーンがある。モタリケは、彼らに促されて、5%の確率で大きな不幸(死ぬことが多い)が起きるアイテム・リスキーダイスを振らされていた。
も──1回!!
も──1回!!
ハイハイ
ハイハイ
モタリケ君のちょっといいトコ見てみたい───♪
サブとバラが手拍子を付けて送っていたリズミカルな声援は、チャラチャラした酒の席などで使われる「コール」と呼ばれるものの一種。グリードアイランド編ではサブ、バラ、ゲンスルーの飲み会スキルの高さが随所に出てくる。
女性相手でも難なくボディタッチのできるゲンスルー
ゲンスルーの能力の一つ「命の音(カウントダウン)」は、ボディタッチ→自分の能力を説明→爆弾起動という最低3つのプロセスをたどらなければならない。トークスキル、スキンシップの慣れ具合、ファーストインプレッション。どれか一つでも欠けていれば、相手に距離を取られて能力の発動は困難となる。
ターゲットが女性であった場合は、スキンシップの面を考えるとさらに難易度が上がる。やりすぎればセクハラ扱いされて逃げられるし、少しでも躊躇してしまえば童貞感が出てなめられてしまう。
しかし、ゲンスルーは16巻時点で3人の女性にボディタッチをしている(15巻p63のボンバーヘッドのふくよかな人、16巻に出てくるアスタ、セドカンにそっくりな人)。異性と話しているシーンは出てこないものの、女性慣れしているのが分かる。
連携が完ぺきなボマー3人組
ボマーとは、メインのゲンスルーとサブキャラのサブとバラで構成される3人組の爆弾魔。
17巻では、プレイヤー狩りでアフロ頭の男を殺害する。
ん?
んん〜〜〜〜〜!?
ああ〜〜
残念!!
アウト──!!(ボムッ!!)
3人とも合コンで罰ゲームを執行するようなノリでアフロを爆破していた。
息の合った連携プレイをみせるボマーたち。サブ、バラは「ゲンスルーは本体で俺たちは備品みたいなもの」と話しており、ゲンスルーは「ヤバい橋を渡るときは3人一緒」であると強調している。仲がいい。学生時代には3人で合コンを開いたりしていたんだろう。
「あいつ、めんどくせぇからツブしちまおうぜ」みたいなことを言って、コールを仕掛けたり、罰ゲームで仕組んだりして、厄介な同席者に一気飲ませさせているのが目に浮かぶ。
ボマーたちは現実世界でモテるのか
ゲンスルーはトークのうまいしゃくれメガネ、サブ・バラはおでこにユニークな印をつけている細目。カキン帝国のカチョウのボディガードとしては合格ラインのルックスである。それにくわえて長いスピーチを聞かせられるゲンスルーのトーク力、互いを思いやるチームワーク。彼等の能力をもってすれば盤石の態勢で合コンに臨むことができる。
しかし、彼らはコール・罰ゲームなどでターゲットを煽り、泥酔でノックアウトさせるという攻撃的なスタイルで飲み会に参加してるんじゃないか。
六本木や銀座を歩いているような女性を相手にするのはさすがに厳しい。
(山川悠)
参考→『HUNTER×HUNTER1』16巻「一坪の海岸線」で分かる雑魚キャラと強キャラの違い