2017年1月スタートのドラマ『カルテット』(TBS系)で主役を務める松たか子。連続ドラマの主演は、実に5年ぶりとなるそうです。
本作においては、冬の軽井沢を舞台に、大人のラブストーリー&ヒューマンサスペンスを演じるとのこと。満島ひかり、高橋一生、松田龍平など、実力派の共演俳優と共に、一体、どんな演技を披露するのか……。今から注目が集まっています。

連ドラに出まくっていた松たか子


さて、松たか子というと、近年においては、2014年のディズニー映画『アナと雪の女王』での主演起用をイメージする人も多いでしょう。彼女が歌う劇中歌『レット・イット・ゴー』は映画と共に大ヒットし、この年を代表する流行歌となったのは記憶に新しいところです。

最近はこうした「声」での活躍が目立っていた松ですが、彼女の本分はあくまでも女優。特に、90年代後半から00年代初頭にかけての躍進はすさまじいもので、多くの連ドラで主人公・ヒロイン役を演じる「連ドラの女王」的ポジションに君臨していたものです。



品行方正なお嬢様なイメージだった松たか子


連ドラに多数出演していた頃の松のイメージと言えば、清純派そのもの。父が九代目松本幸四郎、兄が七代目市川染五郎という、歌舞伎界きっての名門出身。本人の顔立ちは、いかにも品行方正な良家のお嬢様といった雰囲気です。

そのためか、ドラマで演じるのは恋愛にウブな女の子や真面目系女子など、清廉なイメージを崩さない役柄がほとんど。逆に『一つ屋根の下2』で、粗野な柏木家の居候娘・ミキを演じていたときなどは、無理してる感がかなりありました。
それほど、気品溢れるお嬢様・松のおしとやかな素顔を誰も疑っていなかったのです。そう、あの一件が起きるまでは……。


「松さんタバコ吸われるんですね?」と質問した久米宏


事件は、松がテレ朝の看板報道番組『ニュースステーション』の「最後の晩餐」というコーナーへ、ゲスト出演した際に起きました。
キャスターを務めるのはご存知、久米宏。自身の関心事を徹底的に追及する姿勢を持ち、そのためには毀誉褒貶など意に介さない人物として知られました。この日も、本番前に見かけた松のとったある行動が気になって仕方なかったらしく、「ゲストの松たか子さんです」と紹介されるや否や、開口一番にこう言ったのです。

「いや~驚きましたよ、松さんタバコ吸われるんですね?」

引きつった表情で、かろうじて笑顔を浮かべる松。当たり前ですが、事前の打ち合わせでは、OKが出るはずはなく、明らかな久米のアドリブ。さらに「あれ? 吸ってましたよね?」と問い詰めます。
「えぇ…」としぶしぶ答える松。早く他の話題にいけよ……。そう思って、イラついていたことでしょう。

さらに畳み掛ける久米宏


しかし、久米は攻めの姿勢を崩さず。「で、いつ頃から吸ってるんですか?」「よく吸ってるんですか?」と畳み掛けます。ついには「この事、お父さんは知ってるの?」と聞く始末。
久米に悪意はなかったのでしょうが、松が閉口してしまったのは言うまでもありません。

この一件のせいで、全国に喫煙者だと知れ渡ってしまった松。番組終了後、「二度とこんな番組出ない!」とスタッフに怒鳴り散らしていたといいます。まさか、清純派のイメージが虚構で、『一つ屋根の下2』のミキ役の方が素に近かったとは……。
あれから10数年経った今、彼女は39歳。今もまだ現役バリバリのヘビースモーカーなのか、真相は果たして……。

(こじへい)

※イメージ画像はamazonより未来になる Single, Maxi