チャゲアスのパロディ「CHAKE&YASKA 栄光の軌跡」
『SAY YES』『LOVE SONG』『YAH YAH YAH』など多くのヒット曲を連発していた90年代の活躍を知る世代として「なぜこうなってしまったのか」と残念でならない。この当時あったものとして思い出されるのが、ウッチャンナンチャンがパロディ化していた「CHAKE&YASKA 栄光の軌跡」であろう。
このコントは『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』(フジテレビ系)内でシリーズで放送された。ASKAをモデルとするヤスカ役をウッチャン、CHAGEをモデルとするチャケ役をナンチャンが演じた。
ネタは、粘りつくような歌い方を忘れたヤスカに、チャケが小道具を用いてあの手この手で思い出させようとするもの。ちょうちんやマイクを伸び縮みさせることで声に抑揚をつける、二日酔いの朝、歯磨きをした時にこみあげてくる吐き気の感覚を参考にするといった、くだらない視点が全開であった。
本家のコンサートにも登場
このコーナーは、ナンチャンがCHAGEに似ていることからはじまったようだ。確かに、サングラスをかけると頬骨の張り具合などが本当に似ている。だがウッチャンも負けてはいない。コーナー冒頭「SAY YES」のPVを2人が真似る場面があるが、照明、衣装、髪型はもちろん、表情や仕草までもが“完コピ”されている。
この企画に挑むにあたりウンナンは、なんどもCHAGE and ASKAのビデオを見返したという。
チャケアンドヤスカは、本家CHAGE and ASKAのコンサートにも出演し、会場を沸かせた。本人たちにもなかば公認の企画であったともいえるだろう。あの栄光の時代が遠い記憶となりつつあるのはもちろんだとしても、CHAGE and ASKAの歴史はこのまま終わってしまうのだろうか。
※イメージ画像はamazonよりクイック・ジャパン88