今年、大ヒットとなった『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)。そのドラマ内の場面を表した「ムズキュン」という言葉も話題になりました。

このようにヒットしたドラマからはさまざまな流行語が生まれます。今回は1990年代のドラマから生まれた流行語を紹介します。

1991年 「僕は死にましぇ~ん」


90年代ドラマから生まれた! 流行語となったフレーズを振り返る
101回目のプロポーズ(イラスト:ハセガワシオリ)

これは1991年に放映された月9ドラマ『101回目のプロポーズ』でのセリフです。再び恋人を失うことを怖いと告白する浅野温子演じる薫の前で、武田鉄矢が演じる達郎がダンプカーの前に飛び出します。
90年代ドラマから生まれた! 流行語となったフレーズを振り返る
「僕は死にましぇ~ん」(イラスト:ハセガワシオリ)

ギリギリのところでダンプカーが止まった後、達郎は「僕は死にましぇ~ん、あなたが好きだから!」と絶叫。最終回の視聴率が36.7%を記録するなど、ドラマ自体も大ヒットしました。

1992年 冬彦さん


TBS系列『ずっとあなたが好きだった』で佐野史郎が演じた役名から由来します。このドラマでは元々、佐野史郎は主要な役がらではなかったようですが、佐野の演じた冬彦の印象が強すぎたため、冬彦をドラマ内でも押すようになった結果、大ヒットしました。
「んん~」と口を八の字にしてぐずってみたり、木馬に乗って叫んだりする冬彦の狂気は話題となり、最終回の視聴率は34.1%を記録。この年の流行語大賞に「冬彦さん」「マザコン」が選ばれました。

1994年 「同情するならカネをくれ」


90年代ドラマから生まれた! 流行語となったフレーズを振り返る
家なき子

このセリフは、日本テレビ系列『家なき子』から生まれたもの。主演を務めた当時12歳の安達祐実演じるすずは家庭内暴力などを受け、不幸な境遇。そんな彼女の「同情するならカネをくれ」という発言は愛らしい風貌からのギャップもあり、1992年の流行語大賞・大賞を受賞しました。

90年代と比べるとドラマ全体の視聴率が落ちている昨今。
しかし、『逃げ恥』や『真田丸』のようにSNSで大きな話題となり、流行語が生まれるパターンも目立ちます。今後、ドラマからどんな流行語が生まれるのでしょうか。

(「家なき子 VOL.2」)
編集部おすすめ