度々、その「上から目線」な態度が再三クローズアップされてきた和田アキ子。

「なぜ毎年、紅白歌合戦に出るのか」という疑問の声が上がっていたが、昨年はついに落選。
出演歌手の選考基準である「(1)今年の活躍、(2)世論の支持、(3)番組の企画・演出に沿うかどうか」を総合的に判断した結果、落選が決まった。
今年はシングル『All Right!!!』をリリースしたほか、「SUMMER SONIC 2016」など音楽フェスにも出演したが、「女性が嫌いな女性芸能人」ランキングでは、ダントツ1位になるなど世論の支持が低いことから、NHKもいい加減無視できない状況だったのではないだろうか……。

実際、歌手との不仲や上から目線の批判や悪口など、度々話題にあがる。これまでの紅白における“アッコトラブル”を振り返ってみた。

豪華衣裳の小林幸子を堂々バッシング


和製R&Bの女王(としてデビューした)和田アキ子と、第二の美空ひばりとも言われた演歌界の大御所、小林幸子。二人の犬猿の仲は比較的知られている。
その発端は、2001年の紅白歌合戦のリハーサル時。小林は、ワイヤーや電飾、ドライアイスを使用した、億単位の費用を投じる豪華絢爛な衣裳を着用。当時は白組の常連歌手、美川憲一との「豪華衣裳対決」は紅白の見どころの一つだった。

しかし、衣裳で注目されることが和田は面白くなかったようだ。紅白歌合戦が始まる直前のラジオ番組で小林のド派手な衣装をバッシングし「ヒット曲もないのに紅白に出続けている」と批判した。
さらにリハーサル後の記者会見でも「昨年から豪華衣装をやめると言ったのになぜやめないの?」「紅白の出場はギリギリにしか決まらないのに、なぜ年の初めからあの人だけ衣装の準備ができるの?」などと嫌味な辛口発言を続けた。

水前寺清子に喧嘩を売った過去?


歌手の水前寺清子も、11月、『ダウンタウンなう(フジテレビ系)』で、和田アキ子との確執の真相を語った。1974年、和田がレギュラー出演する番組があり、水前寺に出演のオファーをしたところ、「アッコが嫌いだから出ない」と水前寺が出演を拒否し、和田が号泣したと『女性自身』が報じた。


自分の知らないところで『一晩中泣いた、どうしてくれるんですか?』と言われた水前寺は、喧嘩を売られたと思ったという。「泣くタマか!」と言ったことを認め、「売られたケンカは買います」とキッパリ言い放った。「アッコちゃんは、本当に今はよくしてくださるし、優しいです」とコメントしたが、「今は」が引っかかる。

水前寺は、60年代から80年代にかけて紅白歌合戦の紅組の司会やトリ、リーダーを務めるなど、おおいに紅白歌合戦に貢献した。1987年に落選した際は、「辞退」というカタチをとることを許可されたが、「落選という結果を正面から受け止めたい」と結果を受け入れた。「紅白はヒット曲がない限り出演しない」とブログで発言している。ポリシーがあるオトコマエの人である。

"ブリッ子"が嫌いな和田アキ子


松田聖子と和田の間には確執はないが、和田は一方的に聖子を嫌っていたという。自身のラジオ『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』で、「昔だったら考えられない衣装を着て『ババアがなにやってるんだ』という感じだけど(聖子だと)違和感を感じない」と褒めているのかけなしているのかわからないコメントを発信。
ブリッ子、嘘泣き、異性スキャンダルが多数あるが、マスコミ対応や受け答えは優等生の聖子。聖子だけでなく、故・川島なお美や藤原紀香らも毛嫌いしていたことから、男性うけするセクシーなカワイコちゃんタイプは、和田の嫌いなタイプらしい。

2000年、NHK『ふたりのビッグショー』で共演。
その後、『アッコにおまかせ!』に出演した際は、「(聖子の)プロ意識は認めている」と発言、ハグで和解した。

和田との不仲が取り沙汰された例をいくつかあげたが、表に出ない確執はまだまだありそうだ。
表立っては「アッコさんが出演しないのは残念」「貢献度を評価してくれたら」とかばう芸能人はいても、実際は「アッコ落選」に胸をなでおろしている歌手もいるに違いない。
(佐藤ジェニー)

※イメージ画像はamazonより人生はこれから Single, Maxi
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