国内でも、テレビドラマや映画に出演し、主演も務めているが、俳優として大成しているとはいえない。
しかし、海外で本業ではない俳優業でデビューした意外なタレントがいる。
大物ハリウッドスターと映画で共演した石橋貴明
芸人で、既にハリウッド映画デビューをしているのが、とんねるずの石橋貴明。チャーリーシーン主演のメジャーリーグを舞台にしたコメディ映画『メジャーリーグ』の続編、1994年公開の『メジャーリーグ2』と1998年の『メジャーリーグ3』に外野手「タカ・タナカ」役で出演し、存在感を放っていた。
とんねるず主演映画『そろばんずく』など、演技経験は少ないものの、当時のとんねるずが大人気だったこと、野球経験があること、体格がいいことで抜擢されたといわれている。
その後、アンドリュー・デイビス監督直々に指名をうけて『悪魔たち、天使たち』という1995年公開のアメリカ映画にも俳優として出演しているが、ここではあまり印象に残る役柄ではない。
松田聖子もハリウッド映画に出演していた!
過去には松田聖子が1996年、日本とハリウッドの合同作品『サロゲート・マザー』で主演を務めた。代理母をテーマにした、社会派ドラマというよりサスペンス作品。
流暢な英語を披露し、主題歌も担当している。しかし、主演のわりにセリフが少なく、棒読みのセリフや滑舌の悪さにファンの間でも落胆する人が多くいた。
そして2000年に公開の大ヒットた映画『アルマゲドン』でも、ニューヨークを観光する日本人役で、出演を果たした松田聖子。とはいえ、わずか3秒ほどの出演で、日本人観光客としてセリフもひと言だった。
これは、『アルマゲドン』のマイケル・ベイ監督が、聖子の『素敵にOnce Again』などのPVを製作したプロパガンダ・フィルム出身の監督であるつながりで、日本で有名な聖子に声をかけたという“カメオ出演”と言われている。
坂本龍一は音楽担当だけでなく俳優も
イタリア映画界の巨匠、ベルナルド・ベルトリッチ脚本・監督による、清朝最後の皇帝・溥儀の最期を描いた歴史スペクタクル『ラストエンペラー』。
この作品で、坂本龍一は音楽を担当したほか、俳優として参加し、日本軍の軍人として重要な役を担っている。演技はうまいとは言えないが、独特の雰囲気をもっており役柄になじんでいる。以前主演・音楽を担当した『戦場のメリークリスマス』の評価が高く、ベルナルド・ベルトリッチ監督が気に入って、声をかけたという。
同テーマ曲で「アカデミー賞作曲賞」「英国アカデミー賞」「ゴールデングローブ賞」「グラミー賞」を受賞。これをきっかけに、坂本は拠点をニューヨークに移した。
演技経験も豊かとはいえず、英語力も中学生レベルだという綾部はアメリカンドリームを実現させることができるだろうか。夢は「レッドカーペットを歩くこと」だという。
(佐藤ジェニー)
※イメージ画像はamazonよりメジャーリーグ2 [DVD]