「勝俣州和 ファン0人」説

『水曜日のダウンタウン』で上記の説が唱えられたように、勝俣州和の芸能界でのポジションはかなり特殊。決して、彼を求めてチャンネルを合わせるようなことはありません。
けれども、たまたま番組を見ていたら、なんとなくいつもそこにいて、適度な笑いと無難なコメント、邪魔にならない程度のガヤを私たちに安定供給してくれます。

このようにサブ的役割に徹するかっちゃんですが、今から20年近く前に放送された『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』(日本テレビ系)では、主役級の扱いを受け、お見合い企画まで彼のために組まれていました。

『ウリナリ』で実施された勝俣・本上のデート企画


1996年、当時31歳で「モテないキャラ」として『ウリナリ』でフューチャーされた勝俣は、『芸能人お見合いサークル』という企画において、ある新人タレントとお見合いを敢行します。その新人タレントとは、当時21歳だった本上まなみ。
1995年にユニチカ水着キャンペーンモデルに抜擢されて以降、『爽健美茶』『NTT DoCoMo関西』などの様々なコマーシャルに起用される、気鋭のCM美女として知られていました。

1996年7月3日放送の『ウリナリ』において、初めて、かねてからの憧れだった本上と対面した勝俣は「あなたのことが好きでした。よろしかったらお付き合いください」と告白。ここから3ヶ月に渡るデート企画が始まります。

『未来日記』の雛形になった?


1996年7月19日放送回では、早速東京へのデートを敢行。当時、本上は出身地である大阪に住んでいたため、2人の関係は遠距離恋愛ならぬ、かっちゃん⇒本上というベクトルで展開される遠距離片思い。

逢える時間が限られた中で、「手をつなごう」「シチューをプレゼント」「名前を呼ぼう」など、放送回ごとにミッションをこなしていくという、さながら、この数年後に同じウッチャンナンチャンの冠番組において大ブレイクする企画『未来日記』のような、目的達成を前提にしたデート企画が放送されていきます。

テレビ以外でも付き合って欲しいと告白する勝俣州和


企画のラストとして放送されたのが、『勝俣・本上 愛の行方』と題された完結編。この時、勝俣が本上に逢う目的はただ一つ。「テレビ以外(プライベート)でも付き合ってもらえるかを聞くこと」でした。

北海道・小樽を恋の終着地に選んだ勝俣は、本上をエスコートし、小樽運河を歩いたり小樽オルゴール堂へ行ったりと、デートを満喫します。
そして、市街地の夜景を見渡せる丘の上で緊張で顔をこわばらせながら、自分の好意が本物であること、もしもOKなのであれば小樽・手宮公園へ明日PM5時に来て欲しいということを告げるのです。

勝俣州和と本上まなみ、恋の結末は…?


そして翌日。その答えを聞くために、手宮公園へとやってきた勝俣。果たして、本上は来てくれているのだろうか……。相変わらずのこわばった表情で、昨日彼女に指定した場所へと向かいます。
しかし、本上はそこにいません。彼女を信じて、勝俣はしばらくそこに留まることを決意。時間は過ぎて、日は沈み、夜の闇が辺りを包もうとしていました。もうダメなのだろうか……。諦めかけたその時!

遠くの方から淡い斜陽を背にした細身のシルエットが、こちらへ向かって歩いてきます。本上です。その姿を見るや、思わず破顔する勝俣。

答えはなんとOK。本上が「プライベートで遊びに連れてって欲しいなと思いました」と言った直後、小樽の夕空に盛大な花火が打ち上がり、ウリナリメンバーが駆けつけて、企画は見事、大成功のうちに幕を閉じるのです。

ところが、ここまで大々的に芸能人カップルの成立がテレビで放送されたにも関わらず、週刊誌などでデートがキャッチされた記録はゼロ。本上の言う通り「遊びにいく」くらいはしたのでしょうが、本格交際には至らなかったようです。
(こじへい)

※イメージ画像はamazonよりDays of Heaven.―本上まなみ写真集
編集部おすすめ