
ただ、いかんせん説明がなさすぎて、理解しづらい作品。
この変な映画が多くの人の記憶に残るのはなぜか。
ヒントになりそうなポイントを3点見てみよう。
1・千尋はなんでへちゃむくれなの?
宮崎駿作品は、特に『もののけ姫』までは美人さん揃いだ。
千尋のことは、宮崎駿は「ブス」だと何度も言っている。身も蓋もない。
この映画を見せる観客として考えていた、友人の10歳の娘さんたちと比較する。
宮崎「あれ(千尋)はまだいいほうで、リアルにいったら実際には今の10歳くらいの娘たちというのは、もっとブウたれているんだと思いますよ」(ロマンアルバム)

宮崎「この娘がこれからどうなっていくのか分からない、というふうに描きたかったんです。それで僕はこの娘を描いているうちに、けっこうさっそうとした女の子になるんじゃないかと思いました。人の魅力というのは、わからないですからね。突然変異しますから」(ロマンアルバム)
千尋は宮崎ヒロインの中でも幼い方。まだ思春期に入り切らない、成長が始まる前で、『となりのトトロ』だとサツキよりメイの造型に近い。
彼女の今後の成長が顔を作っていく。序盤のブウたれ顔はその土台だ。
話が進むにつれ、千尋の顔の描写は、ちゃんと変化が付けられている。
ぜんぜんブスだと思わない。愛嬌のある顔ですよ。
いやまあブスとブサイクがメインの映画なら観る気ないからブスと美少年にした気持ちはわかるんだけどさ、そうブスブス言わんでもww
ブスというか、美化してないって感じだな 歳相応の顔