review

落語家と裏街道とのおつきあい「昭和元禄落語心中 助六再び編」2話

       
「どうせキミ行き詰まってるんだろう。八雲・助六双方の影響が強すぎるが、比較するにはあまりに対照的で、中途半端にどっちの本質にも迫っていない。数多の落語を聞いた者として断言しよう。君にはまだ自分の落語が無い。名人の弟子の永遠の命題なのだ。二ツ目まではそれで許されても、真打ってのはそれ以上のものを見せてくれなくては」
落語家と裏街道とのおつきあい「昭和元禄落語心中 助六再び編」2話

真打であるゆえの悩み


雲田はるこ原作アニメ『昭和元禄落語心中 助六再び編』第2話は、与太郎改メ三代目助六を襲ったスキャンダル報道から始まる話だった。原作の6巻にあたる。
晴れて真打昇進を果たし、テレビ番組のレギュラーなども掴むなどして順調に出世街道を歩むかに見えた助六だったが、組に入っていた過去と背中の彫物の存在を週刊誌に暴かれてしまう。そのために客筋から不評を買い、番組の降板も申し渡された。だが助六の悩みはおのれの過去に対するものばかりではなかった。真打として自分にはまだ十分な実力が備わっていない。そのことを演芸記者から指摘され、心中に波が湧き立つ。
東京の落語家は前座・二ツ目・真打と三つの身分を経験する。前座は修業中で商品として自分を売ることが許されない立場である。二ツ目昇進は営業許可証の取得のようなもので、単独で仕事を取ることが許されるが、まだ自分の師匠に付いているのであって、完全な独立は果たしていない。たとえば寄席の出番なども、真打を通じて協会から受け取るのである。真打になれば弟子を取ることができるようになり、完全に一家をなしたものと見なされる。となればやはり、自分だけの落語を求められるのである。第2話は、そうした立場になった芸人の苦悩を描くものだった。

あわせて読みたい

レビューの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

トレンドニュース

トレンドランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る
2017年1月20日のレビュー記事

キーワード一覧

エキサイトレビューとは?

エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。エキサイトニュースは、最新ニュースをすばやくお届け。

その他のオリジナルニュース

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。