先日、阪神タイガースなどで活躍した元プロ野球選手・新庄剛志氏が、日本テレビ系「今夜くらべてみました」に出演し、整形していたことを初告白した。
美容整形で「マイケル・ジャクソンにして下さい。
100万円以内で好きに変えて下さいと言った」とのことだ。

「史上最も売れたアルバム」


そんなマイケル・ジャクソンは説明する必要がないほどの超スーパースターであった。“キング・オブ・ポップ”と称された彼は数々の感動を生み出した。

マイケルは1958年、米国インディアナ州で生まれ、兄弟5人で音楽ユニット・ジャクソン5を結成。若干11歳ながら「I Want You Back」でメジャーデビューを果たし、この曲で全米チャート1位を記録した。

その後、ジャクソン5としての人気は低迷するものの、マイケルが1982年にソロで発表した『Thriller』が大ヒットを記録。その売り上げはアメリカにとどまらず、全世界的なものであり、ギネス世界記録にも「史上最も売れたアルバム」として認定されている。(売り上げは約6500万枚ともいわれる)

その後も常人離れした音域を生かした歌唱力、ゼロ・グラヴィティなどといった革新的なダンスで人々を魅了したマイケル。『Bad』『Man In The Mirror』『Smooth Criminal』など大ヒットを連発した。

マイケル・ジャクソンを襲ったスキャンダル


しかし90年代に入ったころになると、スキャンダルが目立つようになる。特に整形疑惑と幼児への性的虐待疑惑は大きな注目を浴びた。

性的虐待疑惑は1993年、ある少年がマイケルから虐待されたと語ったことが発端となった。様々な憶測を呼んだが、2005年に裁判が終結し、マイケルの無罪が全面的に認められている。

また、マイケルの容姿がデビュー当時から大きく変わったことにより、整形疑惑も頻繁に取りざたされていた。

しかし、肌の色が白色へと変化していったのは尋常性白斑という病気の影響もあったという。

突然の死……ライブツアーは中止に


このように90年代以降はゴシップ的部分が注目されることが多く、特に00年代以降は大きなライブを行うことも少なくなっていたマイケル。しかし、2009年に最後のツアー『THIS IS IT』(50公演 75万人動員)を行うと発表し、大きな注目を集めた。

久しぶりにステージ上でマイケルの雄姿が見られる……そう誰もが期待した矢先の2009年6月25日、50歳の若さで急死してしまったのだ。

死の一因として、深刻な不眠に悩んでいたマイケルに主治医が麻酔薬を投与していたが、その量が過剰だったためともいわれている。当時の主治医は、過失致死罪で有罪となっている。

マイケルの死はすぐさま全世界中に伝わり、多くのファンが衝撃を受けるとともに悲しみにくれた。
そして彼の死後、改めてスキャンダラスの部分ではない、“キング・オブ・ポップ”としての側面に大きく注目されることに。これまでに発売されたCDはもちろん、『THIS IS IT』のリハーサル風景を収めた映画、DVDは日本でも大ヒットした。

マイケルの死からすでに8年以上が経過したが、彼が残したものの輝きはいつまでも色あせることはないだろう。


※文中の画像はamazonより キング・オブ・ポップ-ジャパン・エディション CD, Limited Edition
編集部おすすめ