やっぱりあるんだ!店員さんが正直話し掛けられたくないタイミング


お客の質問に答えるのも店員さんの仕事のひとつではあると思うのですが、自分が店員さんの立場になったところを想像すると、作業中にはなかなか声が掛けられません。結局自力で探して自分の時間を削ってしまう…。
そんなちょっと悔しい事態を避けるべく、店員経験のある人たちに聞いてみました。
「正直、お客に話し掛けられたくないタイミングっていつですか?」


やはり多数の「○○中」


「他のお客様の接客中」(10代男性/ホームセンター)

「接客中」(50代女性/洋品販売)
商品の説明中に「これどこにあるの?」と割り込まれ、「少々お待ちください」と言っても、「急いでいる」と返されると、先のお客様を待たせることになってしまい申し訳ない(他に店員がいない場合)

お客側にも都合があるけれど、優先順位を即座に決めなければならなくなった店員さん、焦ったことでしょう…
そして「営業妨害!」と叫びたくなってしまったであろうエピソードも…

やっぱりあるんだ!店員さんが正直話し掛けられたくないタイミング


「契約寸前の顧客の前で突然話し掛けられ止まらず、顧客に『忙しそうだから、また後で』と言われ、顧客を失ってしまった」(40代男性/賃貸不動産)

こーれーはーひどいっ! 話し掛けられた内容はわかりませんが、契約の最中に話し掛けるって、なんだろう、結婚式の最中に新婦さんに、「冷蔵庫のお団子食べていい?」って聞きに来るようなイメージ…。

接客中に話し掛けられることに困る店員さん達。
「お客様には平等に」を意識して、お客一人ひとりのことを考えているからこそ困ってしまうのだと思います。
お客のことを考えたこんな回答もありました。

「商品の説明をしているとき」(30代男性/美容室)
「質問される分にはいいけれど、成分の説明をしている途中に、『今使っているものが良いんです』のようなことを言われて、良い商品の説明をしているのに、最初から『その商品いらない』みたいなことを言われると困ってしまう」

話を聞いてみたら欲しくなるかもしれませんからね。店員さんの厚意をありがたく受け止め、自分の可能性を広げるためにも、店員さんのお話は最後まで聞くようにします!


レジ休止、しかし仕事はノンストップ


「レジ休止中」のプレート、あれの意味を履き違えてはならないようです。

やっぱりあるんだ!店員さんが正直話し掛けられたくないタイミング


「レジ休止のプレートを掲げて販売以外の業務中にしつこく話しかけられるとき」(20代男性/コンビニ勤務)

こちらの話を聞いていなさそうな恋人に「聞いてる?」と振り向くと、彼はネットショッピングをしていて「一度に複数のことができないんだよ…」と言われ納得します。
「レジ休止中」だからといって決して「手が空いている」わけではないですもんね。


あぁまたゼロから…。計算中はやめてほしい


やっぱりあるんだ!店員さんが正直話し掛けられたくないタイミング


「合計金額を計算しているとき」(30代男性/美容室)

「入荷商品の検品、検数確認しているとき」(50代女性/アクセサリー販売)
細かい物なので、やり直しがキツイ

電卓はもちろん、筆記用具を手にしていたら、声掛けるのやめときます。


その場にいる人だけがお客様ではないので…


やっぱりあるんだ!店員さんが正直話し掛けられたくないタイミング


「電話に出ようとしているとき」(30代男性/美容室)

お店に電話を掛けたとき、すぐに出てもらえると、そのお店に対して良い印象を抱きます。逆になかなか出てもらえないと、良くない印象を抱きます。自分が話し掛けてしまうことで、どこかの誰かの、そのお店に対するイメージを悪くさせてしまう行為になりかねません。
「他の店員さんが出るだろう」と思わず、他の店員さんが出られないから自分が声を掛けようとしている店員さんが電話口に現れたわけなので、こんなときは電話を優先させたいです。

「電話中」(50代女性/洋品販売)
電話の相手もお客様だから、対応に苦慮する

出ようとしているときではなく電話の真っ最中に話し掛けるとは、また高度な聖徳太子扱いですね。
その場にいる自分達だけでなく「電話の相手もお客様」、それを意識して譲っていきます。


罪悪感あり?休憩中はちょっと…


「休憩に入るためにバックルームに移動しているとき」(10代男性/ホームセンター)

「休憩に入るとき」(20代女性/アクセサリー販売)
透明バックを持っているから、休憩中だとわかるだろうにと思ってしまう

ホームセンターの方は「良くないとは思うけど…」と言いながら答えてくれましたし、アクセサリー販売の方の「思って『しまう』」という回答の仕方を見ても、どこか罪悪感がうかがえますが、休憩中なので「話し掛けられたくないなぁ」と思ってしまうものだと思います。
ただ「計算中」や「電話中」よりはお客側もわかりづらいので、話し掛けてしまったときはごめんなさい!


納得の番外編


やっぱりあるんだ!店員さんが正直話し掛けられたくないタイミング


「シャンプー中。お客様の顔にかけているガーゼが飛んで行ってしまうから」(30代男性/美容室)

かゆいところとかお湯の温度とか、聞かれたことだけ答えておくようにします!

「ディスプレイのため、脚立に乗っているとき」(30代女性/雑貨販売)
高いところが苦手なので、声を掛けられると焦ってしまう

ケガさせてしまったら大変!声を掛けるなら、絶対床にいる店員さんにします!


買いものの皮肉


やっぱりあるんだ!店員さんが正直話し掛けられたくないタイミング


筆者が絵画販売のアルバイトをしていたとき、お客様に声を掛けないと上司に叱られるので、ツツツーと寄って行っては、「この絵、素敵ですよね」などと声を掛けていました。お客様に「絶対買わされるって思われている」と思いながら。

店員さん自ら声を掛けてくる場では、買わされそうだからと離れたく、逆に店員さんに声を掛けたい場では話し掛けるタイミングに悩むというのは、なんだか皮肉なものですね。
「『買わされる』 そう思われて 交わされる」
ところで、賞をいただけそうなくらいうまい「接客川柳」を思いつき、それで締めくくろうと思っていたのですが、それ以上に締めに相応しい回答をいただいたので、そちらの紹介で締めくくります。

「正直、お客に話し掛けられたくないタイミングっていつですか?」

「話し掛けられて迷惑と感じたことはありません。必要とされて嬉しいです」(50代女性/雑貨販売)

本当申し訳ないのですが、言いたくてしかたありません……siriか!
(武井怜)
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