しかし、作詞家・川内康範がなにやら相当怒っていることなどを、メディアが面白がって報じているうちに、騒ぎが次第に大きくなっていきました。
『おふくろさん』オリジナル版にはない台詞が……
発端となったのは、2006年12月31日に放送された紅白歌合戦でのこと。
森進一は例のごとく、自身の代表曲『おふくろさん』を熱唱。彼にとっては、いつも通り歌ったに過ぎなかったはず。しかし、同曲を作詞した川内康範にとっては、“いつものおふくろさん”ではありませんでした。
なぜなら、自分の書いたオリジナルにはない台詞が、知らぬ間に付け足されていたからです。それはイントロ前に入る「いつも心配かけてばかり いけない息子の僕でした 今はできないことだけど 叱ってほしいよ もう一度…」という短い一文。
すぐさま川内は事情説明を要求し、森もそれを承諾。2007年2月17日に話し合いの場を設けることとなったのですが、森は体調不良を理由にドタキャン。この不義理を川内は遺憾に想い、「もう森に『おふくろさん』を歌わせない!」と激怒したのです。
「謝る理由がわからない」と発言した森進一
そんな荒ぶる川内に対して、森は「あの歌は“森進一のおふくろさん”」「謝る理由がわからない」とコメント。
この不敵な態度が、川内のさらなる怒りを買ったのは言うまでもありません。「人間失格だ!」と感情的に森を痛罵し、両者の亀裂は決定的なものとなってしまいます。
JASRACって大御所の権利は守るんだね
レベルの低い話。
まだ他人の痛みを知らない子供のケンカみたい。