世間には恋愛に関するノウハウがいっぱいあふれている。
けど、そんなのあてにならんのだなあというのは、テラスハウスを見てるとひしひしと判ってしまう。
テラスハウスのすごいところは、デートしているふたりの表情を、俯瞰的に観察できるところだ。

今回は、新しく入ってきた超絶美人の丹羽仁希のデート2連続の巻。
しかも、この2つのデートがとても対照的で、「わー勉強になるーー」って回なのだ。
まずは、仁希×大志。
Heavenly Island Lifestyleというめっちゃおしゃれなカフェへ。
大志はイケメンだし、会話も上手い。
英語でスラスラ注文して、かっこいい。
大志「彼氏はいるの?」
仁希「いないです」
大志「どういう人がタイプとかあるの?」
仁希「自分からはいかないんで」
グイグイいく。
いやあ、モテる男は違うな。デート慣れしてるな。
勘定も
大志「これはだいじょうぶです」
仁希「いや、だいじょうぶです」
大志「プチ歓迎会で」
仁希「本当に本当に」
大志「だいじょうぶだいじょうぶ」
仁希「今日合わせて来ていただいているから自分の分は自分で払わせてください」
大志「いいよいいよ、だいじょうぶです」
仁希「すみません。
山ちゃんも「この3ラリーが大事」と言う。
すごいなー。
俺だったら、2ラリー目で、じゃあ、とか言っちゃうもんなーと反省しながら観た。
男性がしっかりリードしている「正しいデートの方法」のお手本映像のような見事なデート。
その後の仁希×魁。
ドライブインRainbowへ。
マヒマヒ(ハワイの魚)と、ミックスプレート。
料理も大盛り、紙皿にプラスチックスプーンだ。
頼もうとしているときに、
仁希「あっ別々に頼もう、ややこしいから」
魁「本当?」
って別々に頼む。
おっと、割り勘でいいの?
仁希「まあ残ったら持って帰る」
魁「じゃあ“持って帰る”の英語を考えようよ」
って英語ペラペラでリードする感じもない。
流れだけで観れば、「デート教本」的には、こちらはダメな見本だ。
割り勘でもない、おしゃれなカフェでもない。
だが、そんなデートのほうが、リラックスして、楽しんでいる表情なのだ。
「初デートで割り勘なんて論外」等といっていたデート教本はもう古いのか。
これは、もう男女の間の七不思議のうちのひとつ「相性」ですなー。
そもそも、大志と魁が好対照だ。
あらゆることに精力的で、しっかりしているお兄さんキャラの大志。
サーフィンはすごいけど普段はおっとりして、天然のかわいいキャラの魁。
それがどう相手にハマるか。
そもそも、仁希は、好き好き好きって言ってくる押してくるタイプが好きだと言っていたのだ。
こういう本人が言う「好きなタイプ」もあてにならないのだなー。
いや。
だが、まだ判らないのだ。
画面を通して、ハタから見ていれば、どう観ても、仁希×魁カップルの方が幸せそう。
でも、本人がどう思うのか。恋愛がどう進展していくのかは、これからである。(テキスト&イラスト:米光一成)