イベンターさん教えて!相手を急がせるとき、角の立たない言い方は?


「急いで」「早くして」と筆者が言える相手は、フリーズしたパソコンだけです。感情を持った人間相手には、角が立って相手を不快にさせる気がして言えず、心の中で「早く!お願い!」と念じる自分の気弱さを嘆いた記憶もちらほら。


Aさんの行動が遅れたことにより、私にだけ迷惑がかかるのならばまだいいのですが、私以外の人にも迷惑や負担が掛かってしまうこともあります。なのでいざというときに、相手を傷つけずに急いでもらえる「急いで!」の伝え方を知っておきたいのです。

イベンターさん教えて!相手を急がせるとき、角の立たない言い方は?


ライブ。成功の裏には、出演者の方々はもちろん、スタッフの方々の影なる努力が必ず存在していると思います。「時間管理」もその「努力」の立派なひとつに入るでしょう。出演者、スタッフ、お客さんそれぞれに都合があり、そこにハプニングが生じることもあるはずなので、「急いで!早くして!」というシチュエーションが飛び交っているのではないでしょうか? そこで今回、ライブのイベンターの方に教えてもらいました。

「急いでもらいたいとき、角の立たない言い方ってありますか?」


自分から「行動」する



イベンターさん教えて!相手を急がせるとき、角の立たない言い方は?


ありがちですが、冗談めかして「ハイハイ、急ぎますよ」みたいな感じに自分が急いで見せます。相手にはっきり言わなくとも、察してもらうのです。

態度で伝えるのですね。たしかに周りが急いでいれば大抵の人は急ぎます。そこに「急いで」と言われたときの不快感は存在しませんね。だって言われていないし、何よりそのとき「急いでいる」んだもの。不快に思わせる暇もなくさせるハイレベルな術な気もします。

また、よくあるのが「急かしてるあんたが急いでないじゃん」という不穏なシチュエーション。ですがこの場合、自分から行動を起こすという点も、人として魅力的にうつるはずです。


自分の非を伝える



イベンターさん教えて!相手を急がせるとき、角の立たない言い方は?


言葉で伝える場合は、スケジュールを詰め込んだ自分に非があるように謝り口調で言います。
「いやはやスケジュールが押しちゃってすみません」みたいな。


言葉で伝えた場合も、「急いで!」と「スケジュール押しちゃってすみません」では、同じことを言っていても、受け取り方は不思議なほどに違うはず。メールなど文面での場合も、相手に「急いでね」ではなく、ニュアンスの工夫をしてみます!


コツは「自分で考えてもらう」こと



イベンターさん教えて!相手を急がせるとき、角の立たない言い方は?


「急げ」と言うのではなく「ここは急ぐところだ」と、自分から察してもらうよう仕向けるものだと思います。
他のこと、例えば歌や活動に関するアドバイスとか、ライブの良かった点、悪かった点でも、あまり直接言いません。自分で気づいてもらうのがよろしいかと思います。



人からいただいた意見と同じくらい、自分で考えるということは、いくつになっても自分の成長につながる大切なことです。そんな素敵な機会も与えつつ、「急げ!」という嫌な空気も作らないでいられる方法、機会がきたら実践してみます!


自分磨きもポイント?



イベンターさん教えて!相手を急がせるとき、角の立たない言い方は?


美容室のフロントとして働いていたとき、スタイリストの人達に頼み事をすることがよくあったのですが、「○○してください」ではなく「○○してもらえたら助かります」というふうに、「言い方で受け取り方も変わるからね」と教えてくれた先輩を、今でも人として尊敬しています。今回質問に答えてくださったイベンターさんは、「ただし相手を不快にさせてないという自信はありません」とのことですが、そういうところに頭が回る人は、人から尊敬されていて、その人から「急いで」というお願いをされても、快く「はい」と協力的な姿勢になれます。
「尊敬される人」になることも、今回のポイントかもしれません。
(武井怜)
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