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児童虐待の社会問題化を予見? 菅野美穂主演の大ヒットドラマ『イグアナの娘』を振り返る

「取り憑かれたように執筆していた」という岡田は後年、自著の中でこう語っています。

「原作は、短いもので、ドラマでいうと、一話の前半と、最終回のエンディングといった感じ。連続ドラマとしてはあまりにも要素が足りなかったのですが、全然迷うことなく、膨らませていくことができました。(中略)こうした方がいいんじゃないか、とかいうのではなく、「だって、こうなんですよ」という風にしか言えない。まるでこうなる運命であるかのように、新しい登場人物や、エピソードが加わっていきました。」(『ドラマを書く すべてのドラマはシナリオから始まる…』より一部抜粋)

よく漫画家が、「キャラが勝手に動いた」などと表現したりしますが、まさにそれに近い感覚で、次々とアイデアが浮かんでいったことがうかがえます。

「毒親」「児童虐待」をいち早くテーマにしていた


このドラマの中心人物は、まぎれもなく、リカとゆりこです。

娘・リカは、母から愛されたいのに愛情を注いでもらえません。対して、母・ゆりこは、娘を愛したいのに愛することができません。
血と血で繋がった分身のような相手から愛されない、相手を愛せないというのは、自分の存在を否定されている(している)のと同義。そんな苦しみから救われるべく、母と子が互いに和合しようとすることこそ、この物語におけるカタルシスなのです。

岡田は、そんな原作の意図を丁寧にくみ取り、2人の救済に向けて、必要な登場人物と挿話を組み込み、物語を再構築したというわけです。
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