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児童虐待の社会問題化を予見? 菅野美穂主演の大ヒットドラマ『イグアナの娘』を振り返る

       


そのストーリーにおいて表現される心理描写は実に見事。
リカが互いに惹かれ合うボーイフレンドの昇(岡田義徳)や、生まれて初めての親友・伸子(佐藤仁美)との関わりを通して、「自分が人から必要とされる」ことへの悦びを少しずつ見出して行く。
一方のゆりこは、長女とは違って普通の人間に見える次女・まみ(榎本加奈子)を溺愛することで、より一層、リカを愛せない自分への嫌悪を強めていく……。

単純な勧善懲悪モノではなく、どちらの感情にも寄り添って物語を描いていたからこそ、『イグアナの娘』は後世に残る名作となったのでしょう。菅野と川島の演技も、実に素晴らしいものでした。

右肩上がりに増加する虐待通告件数


なお、皮肉なことに、このドラマの放送があった1996年頃より、児童相談所へ寄せられる虐待通告件数は右肩上がりに増加していきます。
統計が初めて取られた1990年の通告件数は1101件だったのに対し、2015年度は、なんとその100倍以上にあたる10万3260件(厚生労働省調べ)。

その約半数近くが「お前なんか生まれてこなければ良かった」「お前さえいなければ家族は幸せなのに」といった「心理的虐待」なのだとか。わが子を愛せない親と、愛されない子が多い今の世の中にこそ、『イグアナの娘』は必要なドラマなのかも知れません。
(こじへい)

※イメージ画像はamazonよりゴールデン☆ベスト 菅野美穂

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「児童虐待の社会問題化を予見? 菅野美穂主演の大ヒットドラマ『イグアナの娘』を振り返る」の みんなの反応 2
  • 匿名さん 通報

    いいドラマでした

    1
  • 匿名さん 通報

    是非観てみたい。

    0
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2017年5月23日の90s チョベリー記事

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