最高視聴率は31.9%だった『あすなろ白書』
『あすなろ白書』は1993年の10月クールに放送されていた“月9”の青春恋愛ドラマ。同名の漫画が原作で、平均視聴率が27.0%、最高視聴率は31.9%を記録するまでの超人気ドラマだった。
このドラマでのキムタクの名シーンといえば、石田ひかり演じるヒロインを後ろから抱きしめるという名シーンから生まれたもの。
キムタク演じる取手治が、ヒロインを背後から包み込むように抱きしめ、「俺じゃダメか?」と呟く……。このシーンは日本中の女性たちを虜にし、“あすなろ抱き”と呼ばれた。
木村拓哉のブレイクのきっかけに
『あすなろ白書』放送前には、「木村拓哉=SMAPの一員」としての認知度ほどしかなかった。しかし、このドラマでブレイクしたことによって人気・知名度が急上昇。
雑誌『anan』の「好きな男ランキング」では、93年には10位圏外だったものの、ドラマ放送翌年の94年に1位を獲得。これ以降、15連覇という驚異的な記録を達成している。
さまざまな「胸キュン仕草」
あすなろ抱きのブームから20年以上もの歳月を経るなかで、世の女性が憧れる「胸キュン仕草」もさまざまに進化してきている。
近年の胸キュンの象徴といえば、“壁ドン”だろう。壁を背にした女性に対し、男性が壁にドンと手をついて接近。そのまま耳元で甘い言葉を囁いたり、キスしたり……。
最近ではドラマや映画でも多用されることも多い、今や胸キュンの定番だ。
「胸キュン仕草」は他にも、人混みでのなかではぐれそうになったときに腕をグイッと引き寄せる“腕グイ”、向き合った女性の顎をクイッと持ち上げ、そのままキスへと持ち込む“顎クイ”などがある。
さらには、男子が女子の髪をクシャッとする“髪クシャ”や、女子の頭を優しくポンポンと撫でる“頭ポン”などなど……。
このように様々な仕草が生まれているが、“あすなろ抱き”の人気もいまだ健在だ。
しかし、キムタクなら絵になるかもしれないが、人によってはドン引きされることにもなりかねない。“あすなろ抱き”をするときは、注意が必要だ。
(せんじゅかける)